ここ数年の視聴率低迷で今春の大改編が目立つフジテレビ。特に同局の象徴ともいえる朝の看板番組『めざましテレビ』は大きな変革を迎えた。この8年間、メインキャスターを務めたフジの“カトパン”こと加藤綾子アナウンサーの退社に伴い、4月1日をもって番組を卒業。4月からの後任は永島優美が務めることが発表された。また、毎回人気者を輩出するお天気キャスターも2年間務めた小野彩香から現役早大生・阿部華也子に交代するなど、攻めの人事が目立っている。
その一方で「やはり」という声が上がっているのが、『めざましテレビ アクア』のフリーアナウンサー・牧野結美。3月いっぱいで1年間のメインキャスターを降板することになったのだ。しかし、その最後はカトパンと同じ4月1日がラストだったにもかかわらず、目立った挨拶はなし。彼女の降板を伝える報道も少なく、同社のHPにひっそりと高見侑里の新MC就任の告知がされている程度だった。
牧野といえば静岡朝日テレビ時代に“かわいすぎる地方アナ”として話題となり、鳴り物入りで『めざましアクア』に抜擢された逸材。そんな彼女がひっそりと降板した背景として「やはりあのスキャンダルの影響が大きかった」とフジ関係者はいう。
「デビューから順風満帆なスタートを切り、これからという矢先の昨年秋、写真週刊誌に不倫ベッド写真を掲載されたキャスターが牧野ではないかと、社内では疑われていました。牧野も局の事情聴取に『絶対に私ではない』と答えていました。記事では名前が伏せられていて、決して牧野だと特定されたわけではなく、さらに掲載記事が違法なリベンジポルノに該当し牧野は被害者である可能性もあるため、騒動は沈静化しました。同番組スタッフも彼女の声を尊重して『絶対に牧野を守る』という考えで一致していました」
早朝の重責から解放?
その後、特にこれといったアナウンスもなく、一時はピンチを乗り切るかに見えた牧野。しかし、その甲斐もむなしくあえなく春の改編で降板という結果になってしまった。昨年、地方アナからいきなり全国区に上り詰めた“シンデレラ”キャスターとしてはなんとも不憫な結末だが、希望は捨てていないという。
「『めざましテレビ』のレポーターとしての“椅子”を用意してもらい、メインMCを降板することになったんです。これなら番組を去ったわけではない、という大義名分が立つし、何より彼女の主張を立てたということにもなる。また今回の異動については番組側も大きく告知することなく済ませようという腹積もりだったようです。実際『めざましアクア』は早朝4時スタートという重労働で、局アナでは誰も担当させることができないポジションでもある。それだけに牧野としても早朝の重責から解放され、これからはのびのびと活躍できるのではないでしょうか」(別のフジ関係者)
かつてプライベート写真が流出して日本テレビを退社し、その後ブレイクした夏目三久という例もある。まだ26歳という若さの牧野だけに、うまくピンチをチャンスに変えてもらいたいものだ。
(文=編集部)