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名実ともに“フジテレビの新エース”、宮司愛海の素顔…真面目で努力家で負けず嫌い

文=上杉純也/フリーライター
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名実ともにフジテレビの新エース、宮司愛海の素顔
『Live News イット!』メインキャスター就任を報告する宮司愛海アナのInstagramより

 この10月から夕方のニュース番組『Live News イット!』(フジテレビ系)平日版の女性メインキャスターを担当している、宮司愛海アナウンサー。宮司アナといえば、この春までフジのスポーツ番組の顔として君臨し、近年ではオリンピック中継を任されるなど、看板女子アナの1人となっている。

 公式インスタグラムも30万人以上フォロワーがおり、まさに人気・実力ともに抜群。近年では“フジテレビのエース”との呼び声も高くなってきた。ショートヘアが似合い、アクティブな雰囲気漂う彼女は、果たしてどんな女子アナなのか。その意外な一面や魅力を探ってみたい。

 まずは簡単に経歴からみていこう。生年月日は1991年7月29日、福岡県生まれの31歳。2015年春に早稲田大学文化構想学部を卒業し、フジテレビに入社。現在のポジション的には中堅アナといえる。入社半年後には平日早朝の情報番組『めざましテレビアクア』で初レギュラー番組を担当。翌年4月からは『めざましテレビ』も兼務し、18年秋まで“めざましファミリー”の一翼を担った。

 大きな転機が訪れたのは、入社4年目の18年春。土日深夜の新スポーツニュース番組『S-PARK』の女性メインキャスターに大抜擢されたのだ。その半年後にスタートした不定期放送のスポーツドキュメンタリー『村上信五∞情熱の鼓動』にも出演し、進行を担当。加えてフィギュアスケートや柔道などのスポーツ中継も担当し、着実に“フジのスポーツ中継の顔”としてのキャリアを重ねていく。そしてその先に待っていたのが、21年の東京2020五輪と22年の北京冬季五輪のメインキャスターだったワケだ(東京五輪では開会式の実況も担当)。同時に、この大仕事はスポーツキャスターとしての集大成となった。

 22年春に2度目の大きな転機がやってきたのである。突然の報道番組転向となり、月・火お昼の『FNN Live News days』の女性メインキャスターを担当。そしてついに、この秋から夕方のニュース番組『Live News イット!』の平日版女性メインキャスター就任となったのである。実はスポーツから報道というのは、他局でもよくみられる王道の流れ。宮司アナは、まさに局を代表する“看板女子アナ”に登りつめたワケである。

近年では珍しい、学生キャスター未経験からのアナウンサー

 ここまでの経歴を追うと、順風満帆な人生に見えるかもしれない。だが、本人的には挫折ばかりだったという。その代表例が高校受験だ。中学時代は周囲に“ヤンチャ”な生徒が多かったこともあり、逆に高校はできるだけ良い学校に行って、自分の将来を切り開いていきたいと思っていた。

 そして進学したのが、地元のキリスト教系の私立・西南学院だった。だが、これは本命の公立校に落ちてしまい、すべり止めの学校だったのだ。だから高校では放課後になると先生にわからないところを聞きにいったり、自習室でずっと勉強していたという。さらに、大学進学に際してもお金の面で自分にできることは自ら最大限に努力。半端ない努力で成り上がった感じだったのだ。

 近年、女子アナになるためには必須ともいわれる“学生キャスター”を経験していないのも、彼女の特徴の一つ。ただし、早稲田大に進学すると、自身の取り柄である“フットワークの軽さ”を武器に、さまざまなジャンルの活動に挑戦している。

 まず、サークル活動ではファッション系の出版サークルと早稲田大学放送研究会に所属。さらに、1年時にはサークルの先輩から勧められ、『MIISS CIRCLE CONTEST 2010』にエントリーし、見事グランプリを受賞している。翌11年にも早大のミスコン『Waseda Collection 2011』でグランプリに輝いた。そしてこれ以降、WILLCOMイメージガールなどのモデルを複数務め、ツインテール協会のモデル時には写真集にも掲載されている。

 もちろん、テレビ番組にも出演。テレビ朝日の深夜で放送されていた『学生才能発掘バラエティ 学生HEROES!』で学生秘書を務めたかと思えば、同じくテレ朝の深夜バラエティ『激論! どっちマニア』には、早大生代表の1人として登場。ライバル関係にある慶應義塾大学の学生相手に、どちらの大学生がより魅力的なのかを議論している。しっかりと“爪あと”は残していたワケだ。

 意外な素顔の一つに、漫画・アニメ好きという一面がある。特に小学校入学から高校卒業まで、毎週欠かさず『週刊少年ジャンプ』(集英社)を読んでいたといい、彼女の公式インスタグラムには「念願のジャンプ展に行ってきました」との投稿もある。高校時代にはバンドを組んで人気テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の挿入歌「God knows…」を歌ったり、高3時には『第3回全日本アニソングランプリ』に「乙女のポリシー」(『美少女戦士セーラームーンR』のエンディング曲)で出場した経験もあるほどだ。

 大学時代に、フジテレビ内定者の同期から誘われたことがきっかけで落語にもハマった。そのとき出会った古今亭菊丸の演目「時そば」に感動し、以来、菊丸が出演する高座を調べては、予定を合わせて足を運ぶ“追っかけ状態”になった。彼女の凄いところは、単なる寄席鑑賞で終わらせず、言葉の選び方や話の緩急のテンポを学び、仕事に取り入れた点だろう。『S-PARK』キャスター時代には、その日のスポーツシーンのハイライトを落語で語っていたほどで、あるとき本職の落語家・春風亭昇吉が、「宮司アナがフジテレビのスポーツ番組で落語をやっているらしい」とツイートしたこともある。

真面目で努力家、負けず嫌い

 性格についても触れてみたい。本人いわく「負けず嫌い」で、先輩の三宅正治アナは「向上心があり、勝ち気な性格」と分析している。かつて『とんねるずのみなさんのおかげでした』の“モジモジくん”のコーナーに先輩女子アナらと出演し、FNN系列局の女子アナチームと対決したことがある。他のメンバーは恥じらい気味だったのに対し、宮司アナはやる気満々でテロップからして“実は一番気が強い”と紹介される始末。当然、いざゲームになると、相手チームだけでなくチームメートにも対抗心メラメラな様子が画面からアリアリと伝わるほどで、少し怖い雰囲気すら漂っていた。

 ちなみにバラエティといえば、入社1年目の15年10月には早くもさまぁ〜ずとレギュラー番組で共演を果たしている。雑学トークバラエティ『さまぁ〜ずの神ギ問』の進行役を、番組が終了する18年9月末まで担当。初回放送で、いきなりさまぁ〜ずの2人が悪ふざけ気味に下ネタを振ったが、これに宮司アナは「基本は(下ネタも)ウェルカムです。立ち向かっていきたいな」と宣言。その堂々とした仕切りぶりに、三村マサカズから「拒否らない感じが良かった」と、早くも信頼を得ることに成功している。

 30代に入った宮司アナに関し、気になるのは“恋愛面”だ。今年7月には一部週刊誌でミュージシャンの小袋成彬と恵比寿での“親密ハグデート”が報じられたが、過去の恋愛はどうだったのか。

 実はかつてチュートリアル・徳井義実との対談企画で「上はどれくらいの人とお付き合いされたことがありますか?」と質問され、「7〜8歳くらい上は……。今の世の中は年の差婚みたいなのは珍しくないですし」と、過去に同世代より年上の彼氏がいたことを明かしている。

 さらに19年8月に放送された深夜バラエティ『ローランド先生』では、カリスマホストで現・実業家のROLANDに「ダメ男ばかり好きになってしまう」と仰天告白。かなり彼氏に尽くすタイプらしく、最初はみんな優しい人なのだが、付き合っていくうちに尽くし過ぎてしまい、どんどん甘えられるようになり、次第にダメ男っぽくなっていってしまうようだ。20年10月放送の占いバラエティ『突然ですが占ってもいいですか?』でも、占い師から「男を見る目がない」と鑑定され、加えて結婚運がまったくなく、結婚しても“確実に離婚する”と告げられる始末なのだ。

 真面目すぎるほど真面目で、努力家でもある。その証しが、『S-PARK』担当時代のこんなエピソード。毎回、取材する競技のことを猛勉強し、びっしりと書き込まれた取材ノートを肌身離さなかったという。わからないことがあれば、すぐに周囲に質問していたという、かなりの勉強家である。

 宮司アナはパッと見ると、誰からも好かれる清潔感に明るさ、知的な美貌が印象的だが、その奥にはアナウンサーらしい凛々しさとアイドル顔負けの愛らしさが同居している点が魅力でもある。また、身長は158センチと女性としては平均的だが、顔が小さくスレンダーで美脚、スタイルも抜群だ。加えてアナウンス能力も抜群の安定感を誇っている。

 何より一番の魅力は、“清廉潔白なイメージ”が強いということ。これが現在の彼女の人気を支えている最も大きな要因であり、報道番組を担当する上で大きなアドバンテージになるのではないだろうか。

 名実ともに“フジテレビの新エース”となった宮司愛海アナ。今後ますますの活躍に期待したい。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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