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「本当はこんな仕事やりたくない…」 希望の職種に就けなかった新社会人に贈る世渡り術

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「本当はこんな仕事やりたくない…」 希望の職種に就けなかった新社会人に贈る世渡り術の画像1※画像:『最悪から学ぶ世渡りの強化書』著:黒沢一樹/日本経済新聞出版社

 通勤中に見かける新社会人。爽やかで清々しい若者もいれば、絶望的な表情で電車に揺られている人もいる。それは、やりたい仕事に就けた人と、残念ながら思いが叶わなかった人なのかもしれない。

■なぜ就活に失敗すると「人生終わった…」と思うのか?

 今の学生の親世代は、基本的に「終身雇用」が感覚として根付いている。その価値観を元にアドバイスすると、子どもは「最初の就職で人生の大部分が決まる」という感覚になってしまうだろう。

 希望の仕事に就けなかった人の話を聞くと、いかに最初に入る会社が人生にとって重要と捉えているかが分かる。

「やりたくもない仕事を一生続けていくのかと思うと気が滅入る」(20代 営業)

「私という存在を否定された感じ」(20代 フリーター)

 しかし、やりたい仕事に就くことが、本当に幸せになのだろうか?

■やりたい仕事も、やりたくない仕事も、「未経験」という意味ではどちらも同じ

 やりたい仕事がはっきりしている人は、ある意味では不幸とも言えるのではないか。

 希望する仕事に就けなかったら「思い描いた人生をおくれなくなった…」と絶望するし、あこがれの仕事に就けたとしても 「思っていたのと違った」「こんなハズじゃなかった」とより深い絶望を味わう可能性がある。一方、特段やりたいと思っていなかった仕事でも、やってみると思わぬ楽しさを見つけられるかもしれない。

 いざ社会人になり、仕事をはじめてみると分かるだろう。何が自分に合っているか、一生続けたいと思える仕事かを、経験せずに判断できるものではない。

■「ベストワン」を求めるとかえって苦しい。「ワーストワン」を避けることに執着するべき

 キャリアコンサルタントの黒沢一樹氏は、『最悪から学ぶ世渡りの強化書』(日本経済新聞出版社刊)の中で、「あえてベストを回避する生き方」を提案している。

====(57Pより引用)
人はベスト1を求めると、ベスト2、ベスト3では満足できません。
「絶対にこうなりたい!」
それはとても崇高な思いなんだろうけど、同時に、とても危険なことかもしれない。
「僕はどうしても○○○になりたいんです」
「○○○の仕事でなければ、やりたくないんです」
つまり、「ベストな姿」以外は、ナシ、という考え方。
これは、自分で自分の幅を狭くしている、生きにくくしているということ。
自分で一生懸命選択肢を削って、どうすんの?って感じです
====

 夢を持つことは大事かもしれない。しかし、その夢が足かせとなって絶望してしまったり、生きにくくなってしまったりするのであれば、本末転倒だ。

BusinessJournal編集部

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