している時間は残されていない』
著:千田琢哉/あさ出版
社会人になってから、1日が過ぎるのが早くなった、1年があっという間に終わってしまうと感じている人は多いのではないでしょうか。それは、社会人になると人付き合いや雑事に時間を取られて、自分のために使える時間が減ってしまうことに関係があるのかもしれません。
『君にはもうそんなことをしている時間は残されていない』(あさ出版/刊)の著者、千田琢哉さんは「人はこの世に生まれてから、誰もが時計の秒針と共に死に向かって生きている」として、時間の貴重さを再認識する必要を説いています。
では、どうすれば時間を自分の手に取り戻し、やりたいことに時間を費やせるようになるのでしょうか。
今回は本書からいくつかピックアップして紹介します。
■パーティーは、迷ったら欠席
結婚式をはじめ、仕事関係の祝賀会や会社の創立記念など、社会人になるとさまざまなパーティーへの招待状が届くようになります。
そのすべてに出席していては自分の時間がどんどん削られてしまうことになりますが、そうは言っても全部断るわけにもいきません。招待されたパーティーに出席するかどうかを決める基準を持つ必要があります。
その基準として、千田さんは「招待状を手にして1秒でも迷ったら欠席」することを勧めています。即断で「行きたい!」と思えるもの以外はすべて欠席。
この判断基準によって、行きたくもないパーティによって時間を奪われつづけるという人生から抜け出すことができるのです。
■別れ話を明日に延ばさない
恋愛はもちろん、仕事でも別れ話はつきものです。
恋愛でも仕事でも、腐れ縁でだらだらと関係を続けていても、お互いのためになりません。人生を次のステップに進めるためにも、相手から吸収するものがなくなったら、スパッと別れることが大事なのです。
そしてそのタイミングは、「吸収するものがない」と感じたその日です。
「明日にしよう」と思っていては、そのまま延々と腐れ縁は続いていくでしょう。
■無断で1分遅刻してきた相手とは、もう会わない
待ち合わせに1分遅刻するのも、1時間遅刻するのも遅刻は遅刻。しかし、千田さんはより性質の悪いのは「1分遅刻」の方だと言います。
1時間の遅刻には交通遅延などやむを得ない事情のものが多いのに対し、1分の遅刻は相手の都合よりも自分の都合を優先した結果、つまり相手を甘く見ていたことに他ならないのです。
1分遅刻の常習者のいけないところは「1分くらいいいでしょ」と思っているところ。こういう人は自分が周囲を不幸にしている自覚がありません。
反省して行動を改めた場合は別ですが、いつまでも「1分の遅刻」を繰り返すようなら、その人との関係は断ち切ってしまいましょう。
本書では「1秒」「1分」「1時間」「1日」「1ヶ月」と、時間単位ごとに、それを浪費させる物事の本質を突いていきます。
着々と少なくなっていく人生の残り時間。
必要のないこと、やりたくないことはどんどん省略して、自分が本当にやるべきことに取り組む環境を作ることこそが、充実した人生を送る一番の秘訣なのかもしれませんね。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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