患者数推定4300万人と、日本で患者数が最も多い生活習慣病といわれる高血圧。
最近では、新型コロナウイルス感染症を重症化させる要因の一つとして高血圧が指摘されていることもあり、現在、血圧を下げる方法や、高血圧の予防法に注目が集まっている。
24時間365日30年以上、自らの血圧を測定し続ける血圧専門医、「ミスター血圧」こと渡辺尚彦医師は、高血圧の治療や予防において、一番大切なのは、自分の血圧の状態を知ること。つまり、毎日の血圧とその推移を把握することだとしている。
■血圧を下げるには「記録」が一番
具体的には、血圧を毎日測定し、記録すること、いわゆる「血圧手帳」をつければいいということだが、毎日血圧を測って、数字を書き込み、折れ線グラフに落とし込むという作業は多くの人にとって面倒くさいことだ。
渡辺医師は、著書『ズボラでもみるみる下がる 測るだけ血圧手帳』(アスコム刊)でこの点を解決し、この本は2014年に発売されて以降、血圧手帳としては異例のロングセラーとなった。2019年の高血圧治療ガイドラインの改訂に合わせて『ズボラでもみるみる下がる 測るだけ血圧手帳 最新ガイドライン対応版』 (アスコム刊)としてリニューアルされている。
「ズボラな人でも続けられるというコンセプト」はそのまま、とにかく「継続がラク」なことを追求し、数値を書き込むだけで、血圧の動きがグラフ化される。さらに、脈拍や体重はもちろん、体温や服薬のチェック項目で総合的な体調管理ができる。
人気の秘訣は、記入の簡単さだけではない。全ページがカラーページなので、気分が明るくなる。また、血圧の基礎知識や降圧テクニックを楽しく学べる、渡辺医師オリジナルの血圧川柳も好評だ。まさに、渡辺医師からのアドバイスは、やる気が出る、励まされる、と人気だ。
■これなら毎日できる! 血圧上昇を避けるテクニック
また、本書では日常生活のなかで血圧の上昇を抑える行動についてもレクチャーされている。
キーワードは「リラックス」。血圧は緊張状態にあると上がる傾向があるので、できるだけリラックスした状態で過ごすことが大切だ。
たとえば、ベルトはゆるめに締めるようにする。腹部を圧迫することで、末梢血管も圧迫されて血圧が上がってしまうからだ。また、運動をするのにエレベーターを使わず階段を昇り降りするのはいいが、急いで昇ると血圧が上がりやすいので、階段は下るだけにする、などなど。血圧を下げるための行動としては食生活ばかりが注目されがちだが、他にもできることはあるのだ。
さらに、たとえば、トイレを我慢すること、冷たい飲みものの一気飲み、サウナと水風呂の往復など、血圧を乱高下させてしまう、危険な行動についても紹介するので、日頃から血圧を上げないよう、気を付けて過ごすことができるようになる。
『ズボラでもみるみる下がる 測るだけ血圧手帳 最新ガイドライン対応版』には、日常生活でやってしまいがちな「血圧を上げてしまう危険行動」や、自宅でできる「クスリに頼らない降圧テクニック」、無理しない「血圧を上げない食事術」など、知っておきたい情報も満載。スキマ時間などにパラパラと読んでいるうちに、知らず知らずのうちに、血圧が下がる生活習慣に変わるような工夫がされている。
高血圧対策に、毎日の健康管理に、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか?
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。