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半世紀以上プロ野球を見続けた男が語る「最高の投手」

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※画像:『名投手 – 江夏が選ぶ伝説の21人 -』(ワニブックス刊刊)

 山際淳氏のノンフィクション、『江夏の21球』の主人公としても有名な元・プロ野球選手の江夏豊氏。現役時代は、「優勝請負人」という異名をとり、最多勝、最優秀救援投手賞、沢村賞など、数々のタイトルを獲得。現在は野球中継の解説者として活躍する江夏氏が、50人の投手を語り、21人の名投手を選ぶのが、『名投手 – 江夏が選ぶ伝説の21人 -』(江夏豊著、ワニブックス刊)である。

■ダルビッシュと江夏豊の不思議な縁

 現役時代、そして引退後を含めて半世紀以上にわたり、さまざまな投手を見てきた江夏氏が選ぶ好投手、名投手は一体誰なのか。

 メジャー・リーグで今季7勝2敗、防御率1.86、79奪三振(9月18日現在)の好成績を残しているシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有投手。サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の有力候補としても、名前が挙がっているダルビッシュ投手は、江夏氏がその実力を高く評価する一人だ。

 実は二人にはちょっとした縁がある。ダルビッシュ投手の高校時代(宮城・東北高校)の監督だった若生正廣氏の兄・若生智男氏は、阪神タイガースに入団して間もない頃、まだ変化球を投げられなかった江夏氏がカーブの投げ方を教わった相手なのだという。

 それもあって、高校時代からダルビッシュ選手の性格までよく知っているという。野球が好きで、投げることが大好き。2009年の巨人との日本シリーズで左臀部痛と右人差し指疲労骨折に苦しみながらマウンドに登り、100キロ台のスローカーブを有効に使って勝利投手となった。投げることが好きでなければ、そこまでして投げられない。「野球に対する情熱」は、何物にも代え難い、と江夏氏は称賛する。

 196センチの長身から繰り出されるストレート、低めへのコントロール、多彩な変化球、特にスライダーは一級品。さらに、器用さと野球頭脳持ち合わせ、打たれたときの修正能力も高いと、ダルビッシュ投手への高評価は続く。

 2019年のドラフトの注目選手だった佐々木郎希投手も江夏氏は同様に高く評価する。4球団から1位指名を受け、抽選の結果、千葉ロッテマリーンズに入団。最速163キロのストレートが最大の武器とされるが、江夏氏は、キャンプ取材時から井口資仁監督に「しっかり下半身を作ってからほおらせないと、肩を壊してしまう。急ぐなよ」と忠告しているという。

 名投手、いわゆる「エースの条件」で大事なことは、「勝てる投手。負けない投手」と江夏氏は述べる。歴史に名を残した名投手から現役で活躍している投手まで、「江夏豊目線」で選手の特徴を分析した本書。シーズンも佳境に入ってきたプロ野球だが、一読してからだと観戦をより楽しめるはずだ。

(T・N/新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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