新型コロナウイルスの影響は私たちの働き方を大きく変えた。
この記事を読んでいる人の中には、コロナ禍以後、勤務が完全にテレワークに切り替わり、社内会議もコミュニケーションもすべてWeb上で行っているという人もいるだろう。また、テレワークではないけれど、取引先の打ち合わせがWeb会議に切り替わり、リモートでやりとりをしているという人もいるはずだ。
なかなか慣れないWeb会議。たびたび話題になるネットニュースの「Web会議マナー」などに振り回されないよう、リモートでも快適に仕事をするための工夫をつづった『おうち仕事術 テレワークを最適化する50のテクニック』(戸田覚著、翔泳社刊)から、Web会議使いこなし術を紹介しよう。
1.Web会議のマナー:顔出しは基本!
Web会議で自分の顔を出してない人はいるだろうか? もしそうなら、顔出ししたほうがいい。
著者である戸田氏は、「必ず顔を出すべき」だとしている。これは実際にWeb会議を経験すると分かるが、私たちは思っている以上に相手の表情からメッセージを受け取っている。円滑なコミュニケーションのために相手の顔出しを望むなら、自分の顔を出すのは当然といえる。
ただ、「家の中が見えるのが恥ずかしい」ということもあるはず。その場合は、バーチャル背景を利用しよう。また「化粧をしたくないから顔を出さない」という意見については、「普段外出する時と同様に、Web会議がある時は化粧をすべき」と戸田氏はアドバイスしている。
2.Web会議で役立つガジェット:カメラは外付けがおすすめ
顔出しをするなら、カメラに気を配りたい。
実はパソコンの内蔵カメラは画質があまりよくないことが多いため、「何か暗いけど大丈夫かな?」「体調が悪いのかな…?」などと余計な心配や印象を与えてしまうかもしれないのだ。
そこでおすすめなのが市販の外付けカメラ。画質が上がり、自分の顔がはっきり見えるようになるため、相手に悪印象を与えにくくなる。Web会議では720pの解像度が標準となっているため、720pに対応したWebカメラがおすすめ。
また、「EpocCam」などの専用アプリを使って、スマホのカメラをパソコン内蔵カメラ代わりにするというのも手の一つ。画質はグンとアップする。
もう一つ、音声にも気を配りたいところ。「聞こえにくい」「雑音が入る」といったことはストレスになる。相手に少しでも良い音で聞いてもらうためにも、ヘッドセット(ヘッドホン・イヤホンとマイクが一つになったもの)やスマホ用のイヤホンマイクを利用しよう。
3.Web会議サービスの選び方:どのサービスを使うのがベスト?
最後にどのサービスを使えばいいのか、という点。Web会議サービスは複数あり、代表的なものとしては「Zoom」「Microsoft Teams」「Cisco Webex Meetings」「Google Meet」の4つがあげられる。
この他にも、SkypeやFacebookなどたくさんサービスがあるが、どのWeb会議サービスを使うかは、誰がその会議を開くかによる。相手があなたを招待してくれる場合は、相手に合わせられるよう、すべてのサービスを使えるようにすべきだろう。
一方、自分主導でWeb会議サービスを導入するなら、本書では「Microsoft Teams」をすすめている。無料で使える上に、ビジネスチャットとしても役立つのがポイントだ。
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Web会議を使いこなすことができれば、リモートワークはより一段レベルアップできるだろう。
『おうち仕事術』はこの他にも「おうち仕事」に役立つネタやツールがぎっしり紹介されている一冊。これからの時代、在宅勤務でもパフォーマンスを落とさないことが「重要スキル」になっていく。だからこそ、本書を読んで学んでみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。