厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人。認知症の前段階といわれる軽度認知障害は約400万人。
この数字を合わせると、65歳以上の高齢者の約4人に1人が認知症もしくは予備軍と推計されます。いまや高齢者にとって身近な病気といえる認知症の予防は必須です。
■脳と筋肉を同時に鍛えるから認知症に効く!
そのための対策として『1日3分! 脳と筋肉を同時に鍛える にしかわ体操』(アスコム刊)では「にしかわ体操」と呼ばれるエクササイズを提唱しています。
「にしかわ体操」とは、2001年~2016年までの15年間、NHKのテレビ・ラジオ体操の指導を行なってきた、西川佳克さんが考案した体操。約3分間で、ボケない脳とコケない体をつくるのに大切な「手や指先をしっかり使う」、「考えながら体を動かす」、「そして体幹や下半身をしっかり使う」をポイントに脳と筋肉を同時に鍛えていきます。
音楽に合わせて手で耳や鼻をさわったり、腕を振ったり、右手と左手でジャンケンしたりしながら、スクワットの動作やふくらはぎを伸ばす動作などを何度も行ない、脳と筋肉をキッチリ刺激するエクササイズです。
■にしかわ体操は脳の専門家のお墨付き!
にしかわ体操は、脳神経外科医の菅原道仁先生も認める、脳に効く体操。体の中心の大きな筋肉から末端の小さな筋肉まで使うため、脳の細胞や神経回路を増やし、認知機能の衰えを防ぐ効果が期待できるのだとか。
また、頭を使いながら体も動かすという二重課題(デュアルタスク)により、脳の司令塔である前頭葉や短期の記憶を司る海馬などをよく刺激するといいます。さらに、体を動かすことで、アルツハイマー型認知症の原因となるたんぱく質を分解する酵素が増えることもわかっています。
■元NHKテレビ・ラジオ体操の指導者が考案!
考案者の西川さんは、NHKで体操を指導していた15年の間に、ラジオやテレビの収録を中心に、全国250会場以上で、約50万人の人たちと体を動かしてきました。
にしかわ体操が生まれたきっかけは、そこで聞こえてきた「認知症予防に効く体操は?」「転倒しない体をつくる体操は?」という参加者の声だったそうです。テレビ・ラジオ体操の指導者だった西川先生だからこそ、音楽に合わせて、楽しく誰にでもできる体操に仕上げることができました。
にしかわ体操のすごいところは、脳や体を元気にするだけでなく、楽しく続けられる体操だということです。『にしかわ体操』はDVD付き。映像を見ながら体を動かすと、誰でもカンタンにできるので、ぜひチャレンジしてみては。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。