夏の疲れが出やすいこの時期、なんとなく疲労を抱えたまま日々を過ごしてはいないでしょうか。
休日寝ても疲れが取れない。朝起きるのがしんどい……。どんな人でも疲れは感じます。しかし、普段の生活習慣に気を付けることで、「疲れをためにくい人」になることができます。それは逆に言えば、「疲れがたまりやすい」生活習慣を改めれば良いということ。
ここでは『「疲れない!」技術』(西多昌規著、ソフトバンク クリエイティブ刊)から、疲れがたまりやすくなる悪習慣を3つご紹介しましょう。
■満腹になるまで食べる
「食事は“腹八分目”がいい」とはよく言うものですが、食べないと元気にならないと、ランチでお腹いっぱいになるまで食べ、夜遅く仕事を終えたらまたドカ食い、という生活を送っている人は少なくないはずです。
ただ、この習慣は内臓に負担がかかるため、疲れやすい体質になるおそれがあるとともに、肥満にもつながるなどいいことなし。食事は腹八分、就寝前の3時間はものを口に入れないよう心がけましょう。
■慢性的な運動不足に陥っている
肉体労働をしている人は別として、社会人になると運動する時間が大きく減ります。 「ただでさえ疲れているのに、帰ってから運動なんて……」という気持ちもわかりますが、体力を温存するつもりで運動を怠けていると、さらに疲れが溜まってしまうことになるので要注意です。
西多さんによれば、体には「FF(ファティーグ・ファクター)」という疲労因子があり、これが体内に蓄積されると細胞死を促進して、免疫力の低下や生活習慣病の原因になるといいます。しかし、運動で汗をかくことで、疲労回復因子である「FR(ファティーグ・リカバー・ファクター)」が作られるため、定期的に運動をすることは、疲労回復や疲れにくい体を作るのに有効だというのです。
運動不足ということは、疲労因子が蓄積されっぱなしになるということ。毎日は無理でも、時間に余裕がある日は意識して運動を取り入れましょう。
■理想が高く、完璧主義
向上心が強く、「壮大な夢」や「理想の自分」に向かって妥協せずに努力する「完璧主義」も、疲れやすさを生むといえます。
本来、目標は現状の自分より少し高いところに設定するのがセオリー。少し無理をしないと届かないからこそ、やる気を持って努力できるわけですが、あまりに現状とかけ離れた目標を立てると、その目標がストレスになってしまうこともあります。
「疲れ」という観点で見れば、自分自身にあまり期待しすぎないということも大事なのです。
疲れにくい心と体になるためには、自分の「疲れ」と上手く付き合っていくことが大事。疲れにくい生活習慣を心がけ、毎日すっきりとした気持ちで過ごしたいものですね。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。