今も昔も、運動の定番といえば「ランニング」です。
しかし、「美容やメタボ解消のために走っているけどなかなかやせない」「走り始めようと思っているけど以前も途中で投げ出してしまった」なんて人は多いのではないでしょうか?
そんなランニング初心者から中級者ランナーにオススメの一冊が『マンガでわかる 新しいランニング入門』(中野ジェームズ修一著、梓川ななぎ・サイドランチ、池田書店刊)です。
著者は青山学院大学の駅伝チームを常勝軍団に変えた名トレーナー。しかし、本書は、「走ることが楽しい」と思えるような、無理なくランニングができるメソッドをマンガで説明しており、ランニング入門としてうってつけの一冊です。
本書に登場するのは、「ダイエット目的の初心者ランナー」「フルマラソンで5時間を切りたいランナー」「故障しがちで記録に伸び悩む中級ランナー」という3人。彼らが著者からランニングのコツを教わっていくというストーリーになっています。
■ランニング初心者は「ウォーク&ラン」から始めよう
意気込んで「ランニングを始めよう!」と思っていたのに、実際に走ってみるとすぐに息切れしてしまう。初心者ほど、そこで自信をなくしたりやる気を失ったりしてしまうものです。
そこで、中野式ランニングでは「ウォーク&ラン」から始めることを勧めています。距離や時間を目安にするのではなく、走り始めて苦しくなったら「歩く」のです。
そもそも運動習慣のなかった人は「走れるカラダ」になっていません。そこで無理して走っても、怪我をしたり、ツラくて長続きしなかったりします。
はじめは走るよりも歩くほうが多くなるかもしれませんが、1~2カ月もすれば「ウォーク&ラン」でも十分に筋力が底上げされ、「走れるカラダ」になっていきます。
ランニングの頻度は、1回につき30分を週2回行うことを目指しましょう。その際、「週末に2日連続」ではなく、「水曜と土曜」のように間隔をあけることが大切です。そうすればカラダへの負担も少なく、運動効果もリセットされません。
カラダが慣れた2カ月目は、頻度を週3回に増やし、30~60分の範囲で時間も伸ばしてみます。2カ月経過時点で60分間ラクに走れるようになれば、一つのゴールとして達成感が得られるでしょう。
■正しいフォームにこだわらなくてもいい!
一般的なランニング指南書ではフォームについて細かく書かれていますが、中野式ランニングでは、「“正しいフォーム”は気にせず、自分が走りやすいフォームで走る」ことを勧めています。
人間のカラダは人それぞれ違うもの。それを「正しいフォーム」に当てはめようとすると、カラダに無理をさせることになります。一流ランナーもフォームはかなり個性的で、それぞれ自分のカラダに合った走り方をしているのです。
初心者ランナーには、「フォーム」よりも「ストレッチ」の方が重要です。