「こんなはずじゃなかった」「もっとうまく出来たはずなのに」
物事がうまくいかなかったときに、こんな風に思ったことのあるビジネスパーソンは多いだろう。では、どうすれば自分の力を最大限に発揮できるのか。
『昨日より強い自分を引き出す61の方法』(中谷彰宏著、海竜社刊)では、自分の最大限の力を引き出し、継続するために、思考・人間関係・行動スタイルをどのように変革していけばよいのかを解説する一冊だ。
■「誰も頼まないB定食を頼む」ことでリスクをとる
強くなるために必要なのは、「決断」だ。ただし、AかBかを決めることは決断ではなく、ただの「選択」である。どうなるかわからないこと、むしろリスクの高いほうを選ぶことが「決断」だと中谷氏は述べる。好きではない方、不得意な方、より強い相手を選ぶのだ。
たとえば、ランチにいつも頼んでいる安定のA定食ではなく、誰も頼まない「謎のB定食」をあえて頼む。その決断をした時に、人は強くなると著者。会社を辞める、結婚するといった大きなことだけではなく、お昼のランチですら、リスクをとることができるからだ。
普段からリスクをコツコツとっていくことが大切だ。リスクに大きい小さいはない。重要なのは回数であり、何回リスクをとってきたかで、その人は強くなっていくのだ。
■「ムダ」を恐れないことが大切だ
強くなれる人は、「ムダ」という言葉に怯まないという。なぜなら、実際ムダになるものは1つもないからだ。
みんなが「ムダ」と言っても、自分の中ではそれはムダではなく、意味があったと感じることが重要だ。「ここのお店で食べたら、いまいちだった」とわかることは、ムダにはならない。すべてのものに意味があって、意味のないムダはないと思うようになれば、その人は強くなるのだ。
その人が強いか弱いかというのは、考え方で変わる。「自分が強くないのは技術がないから」ではない。強い相手から学ぶのは考え方である。技術や知識はその後からでも遅くない。
「強くなる」というのは、量的に拡大することではない。数字で勝つことでもない。質的に上がっていくことが「強くなる」ということだ。どうすれば昨日の自分より強くなれるのか。自分の能力を最大限引き出せるのか。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、本書の61の方法を試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。