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部下からウザいとされる「上から目線」は、(前述した部下側の受け取り方の問題がクリアされたとして)その言い方に問題があるケースが多いようだ。
必要以上に威張り散らす、やたらと上司ぶったり先輩面をする、独りよがりで何でも決めつける、人の気持ちに無頓着で人の言い分も聞かずに一方的に決めつける。そんな態度が表れる言い方がネックになる。
こうした言い方をしてしまう人の心理的背景には、「劣等感コンプレックス」があり、それゆえ「コンプレックスによる上から目線」になってしまうのではないかと著者。
こちらのケースでも根底にあるのは、自信のなさだ。
自信がないから自分を実際以上に大きく見せたい。そんな心理が偉そうで横柄な「上から目線」の物言いにつながっていくのだ。しかし、それは傍からすれば、「自分を大きく見せなければ崩れ落ちそうな脆い権威にしがみついている滑稽な人」にしか見えない。
コンプレックスというものは、合理的な行動を導くのではなく、人間の心の衝動層を刺激し、その場限りの快感や発散を求める行動に導く習性があるという。自分の抱える自信のなさとどう向き合うのかが、部下からウザがられる「コンプレックスによる上から目線」の物言いを改善するポイントだろう。
(ライター/大村佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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