昨年はコロナ禍であまり行われなかった忘年会・新年会も、繁華街や飲食店をのぞいてみると、今シーズンはそれなりに活発に行われている印象がある。
遠慮も気づかいもいらない仲間うちだけの飲み会ならいいのだが、上司や先輩、取引先、親族などなど、気をつかって接する必要がある人と卓をともにする機会もどうしても生じてしまう。そういう時の立ち居振る舞いは難しいものだが、ナチュラルに気づかいができる人も中にはいて、そういう人は周りから好かれる。
「なぜか人からプレゼントをもらえる人」の喜び方
誰もが人から好かれたい気持ちはあるだろう。
では、気の使える人になるにはどうすればいいのか。それを伝授するのが『好かれる人のちょっとした気の使い方』(山﨑武也著、三笠書房刊)だ。
本書では、人間関係で知らないうちにおかしていたタブーに気づき、相手の心にプラスの刺激を与えるノウハウや会話がはずみ、さわやかな印象を残す話し方・行動術を紹介している。
たとえば人に何かをプレゼントをしたとき、うれしそうに感謝されると安心する。ただ、本当に喜んで使ってもらっているだろうかという不安も同時に抱えてしまう。 だから、いざ自分がプレゼントをもらう側になったときは、そのプレゼントをどのように消費したか、どのように使っているかを相手に伝えることが親切であり、気づかいだ。
「美味しくて子どもも喜んで食べた」「とても重宝している」と一言添えて、感謝の気持ちを伝えたり、何か身につけるものをもらった場合は、贈り主と会うときに身につける。相手は自分の贈ったものが使われているのを自分の目で確認すれば安心する。 こんなに喜んでくれるのであれば、また何か贈ってあげようとも思うだろう。
こうして「贈りがいのある人」と人から思われるのだ。ものをもらったら、上手に喜んでみせることも、重要な気づかい なのだ。
能力は平均的でも全員に好かれる人の共通点
また、職場に目を移すと、能力は平均的なのに、なぜか上司や同僚からかわいがられ、人気のある人がいる。著者によると、こういう人は上司、同僚、後輩関係なく、人の言うことに耳を傾け、「なるほど」「そうですか」と感心することができると言う。
相手が話したことを自分も知っていたり、相手よりも詳しかったりすると、ついそのことを匂わせたりしたくなるもの。でも、好かれる人ほど、自分が既に知っていることでも、決して知っているとは言わないし、そのような気配を見せない。上司が気の利いたことを言ったときは「さすがですね」とタイミングよく持ち上げる。お世辞を言うのではなく、相手に関心を持ち、謙虚に構えることで、こういった言動ができるのだ。
ビジネスの場でもプライベートでも「気の使い方」は大切だ。
喜怒哀楽は自己表現であるとともに、自分の気持ちを相手に伝えるためのものでもある。気持ちを上手く伝えるためにも、本書から「好かれる人の気の使い方」を学んでみてはどうだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。