無料で、しかも多くの人に情報を伝えられるということで、フェイスブックのようなソーシャルメディアを自社商品のPRなど、ビジネスに活用しようとする企業が後を絶ちません。
SNS等を通して口コミで商品の情報が伝われば、爆発的なヒットにつながることもありますし、自社のイメージが良くなることもあります。
ただし、それはごくごく一部だけ。ほとんどの企業でソーシャルメディアを使ったマーケティングは成功していないのです。
ただ、ビジネスとソーシャルメディアは相性が悪いのかというと、そんなこともありません。悪いのは、自社商品やサービスの情報を一方的に流し続けるだけという、マーケティングのやり方です。
『ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣』(ノブ横地、徳本昌大/著、扶桑社/刊)は、「共感した人が、共感した時に、共有するサービスである」「お互いを応援し、感謝し合うことによって情報が拡散するサービスである」というソーシャルメディアの特性を踏まえたうえで、このツールをビジネスに応用するために必要な4つの習慣を導き出した一冊です。
●「応援され上手」になることが、ソーシャルメディア活用のキモ
本書につづられている4つの習慣のうちの一つが「応援され上手」になること。
ソーシャルメディア上で発信した情報を拡散してもらうためには、多くの人に応援してもらうことが不可欠です。しかし、前述の「お互いを応援し、感謝し合うことによって情報が拡散するサービスである」というソーシャルメディアの特性を踏まえると、一方的に情報を発信するだけでは人々に関心を持ってもらうことはできません。
SNSを使ったことがある人ならわかると思いますが、自分の投稿をリツイートしてくれたり、「いいね!」を押してくれた人にはいい印象を抱くはず。まずは自分から、周囲の人の投稿に「いいね!」を押したり、シェアしたり、リツイートすることで「応援」してはじめて、自分の投稿も応援してもらえるようになります。「応援されたかったら、まず自分が応援する」が、「応援され上手」への第一歩なのです。
●家賃を払えない状態から一気に人気店へ ソーシャルメディアの成功事例
林田宗久さんが経営する広島県尾道市の和カフェ、「甘味処 尾道さくら茶屋」は、ソーシャルメディアでさまざまな人に応援してもらえるようになったことで成功したお店です。
2012年のオープン以来、十分にPRできなかったこともあってなかなかお客さんがつかず、家賃も払えない状態だったというこちらのお店。 フェイスブックを使ってみたものの、全く集客効果はなかったそうです。
しかし、本書の著者の一人であるノブ横地さんのセミナーで、ソーシャルメディアを使ったマーケティングに必要な考えを知った林田さんは、店のマスコットキャラクターを作ること、「いいね!」の数にこだわらず、まずは「友達」をたくさん作り、そして彼らの投稿を積極的にシェアすることなどを実行した結果、今では林田さんの投稿をみんなが拡散してくれるようになり、自分で宣伝せずともお客さんがお店に来てくれる状態になったといいます。
林田さんの例は、「応援され上手」になったことでお店が繁盛するという、ソーシャルメディア特有の成功事例だといえます。
ソーシャルメディアを使ったマーケティングに役立つ習慣は、本書の中にあと3つ紹介されており「フェイスブックを使ってみたけど集客や営業につながらない」といった人の強い味方となってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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