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田中みな実1強から神田愛花の時代に…ウケるフリー女子アナの条件&業界裏事情

文=Business Journal編集部
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「神田愛花インスタグラム」より
神田愛花インスタグラム」より

 フリー女子アナウンサー最前線に異変が起きている。1強といわれた田中みな実のプレゼンスが若干落ち、それに代わって台頭してきたのが神田愛花などの新興勢力だ。

「田中の“おひとりさま”話、元カレ話も、ひところに比べてネットニュースにあがらなくなりました。一方、神田は来年1月から『ポップUP!』(フジテレビ系)の後を受けて始まる『ぽかぽか』という番組のMCを、ハライチとともに務めます。ただ、番組内容に強いコンセプトがないため、そのプレスリリースも抽象的な言葉しか並んでいません。これも、おそらく短命に終わるでしょう。いずれにしても、これまで『ワイドナショー』(同)のコメンテーターやバラエティ番組のゲストだった神田がレギュラーで“昼の顔”になるということは、彼女のキャリアにとって大きな意味を持つことになるでしょう」(テレビ業界関係者)

 他にも、鷲見玲奈、久代萌美、竹内由恵、高橋真麻、大島由香里、宇賀なつみ、吉田明世など、今やフリー女子アナは飽和状態だ。その中にあって躍進が目覚ましいのが神田、そして先の鷲見、久代だが、理由は何だろうか?

局の“エースアナ”にはない強み

「フリー女子アナでウケるのは、局アナ時代の失敗談や不遇ネタです。たとえば、高橋真麻はフジテレビ在籍時に閑職に追いやられて、正月番組に他の女子アナが晴れ着で登場する中、彼女だけウサギの着ぐるみを着させられたそうですが、そういった当時のリアルな話が強いネタになる。

 NHK出身の神田の場合も、初任地の福岡放送局時代、選挙用語の『公示』と『告示』の違いがわからず、読み間違えてニュースセンターを3カ月間出禁になったことや、派手な私服を上司から注意されたものの、結局9年間着続けたことなどを、ためらいもなく話してくれます。これまで元NHKの女子アナといえば草野満代、久保純子、膳場貴子、さらには有働由美子とデキるイメージがありましたが、神田の場合は天下のNHKにいながらにして“ダメアナウンサー”だったことが新鮮なのです。

 その点、局アナ時代からスターだった場合、フリーになってから話せるネタが成功体験しかないため、視聴者からするとイヤミにしか聞こえないことが多く、共感しづらいのです」(同)

神田の好感度を高めた日村との結婚

 メディアに露出する芸能人や有名人の場合、結婚となれば大きな話題となり、世間的には“どんな相手を選んだか”も興味関心の対象になってしまう。それは女子アナも例外ではなく、たとえば加藤綾子は年商2000億円を超えるスーパーマーケットを運営するロピアの2代目社長と、神田はお笑いコンビのバナナマン・日村勇紀と結婚して、いずれも大きな話題となった。特に神田の場合は「元NHKアナウンサーの夫が日村」というギャップが、好感度につながったのではないだろうか。

アナウンサー“ならでは”とアナウンサー“なのに”

 そんな“ギャップ”は、彼女の活動歴についてもいえる。今年6月、神田はあるテレビ番組に出演して爆笑をさらい、反響を呼んだ。それが『まっちゃんねる』(フジテレビ系)で企画された「IPPON女子グランプリ」だ。そこで彼女は、大喜利のセオリーを超越した回答を連発して大暴れ。NHK出身のアナウンサーというイメージにとらわれることなく、アクセルを踏み込んでいた。だが一方で神田は、『ワイドナショー』や『スッキリ』(日本テレビ系)では一家言あるコメンテーターとして活躍している。

 バラエティ対応ができ、コメンテーターも務められるフリー女子アナは他にもいるが、神田の場合、アナウンサー出身“ならでは”と“なのに”の振り幅が最も大きいタレントともいえる。

「また、神田が台頭した一因として、セント・フォースの先輩である川田裕美の妊娠・出産が挙げられます。川田は2020年8月の第1子出産に続き、今年6月に第2子を出産。その間、体調を考慮して、テレビへの露出は最低限に抑えていました。そこに、同じタイプの神田がスライドしてきた感があります」(同)

ポスト神田は鷲見玲奈?久代萌美?

 そんな神田と似ているのが、元テレビ東京の鷲見と元フジテレビの久代だ。鷲見は今年1月にパイロットの男性と、久代は2020年12月に2人組YouTuber「北の打ち師達」はるくんと結婚した。鷲見は局アナ時代は合コン三昧だったことを明かしており、神田も同様に「社長や偉い人」と合コンを繰り返していたという。さらに久代も、はるくんとの出会いは合コンだったそうだ。

「“ぶっちゃけキャラ”のフリー女子アナといえば元テレ東の大橋未歩などが挙げられますが、彼女はフリーになった時期が遅かったこともあり、局アナ時代の話と視聴者の興味が若干ずれている感もあります。今では『5時に夢中!』(TOKYO MX)の中で語られる内容が、少し話題になるくらいです」(同)

 もはや女子アナに“清廉性”や“幻想”を求める時代が終わった今、フリー転身後に局アナ時代のぶっちゃけ話をしてくれるというのは、テレビ局にとってもありがたい存在だということだろう。

 元NHKの神田が在籍時の話をこれでもかとしてくれることで規制がかかったりしないか、むしろ心配になってくるが、一方で日本テレビやテレビ朝日はそういった“暴露ネタ”に対するガードが堅いため、フリーになってもなかなか話せないというジレンマがあるのかもしれない。いずれにしても、フリー女子アナ戦国時代は今後も静かに続いていきそうだ。

BusinessJournal編集部

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