リモートワークによる働き方の変化やメタバース(仮想空間)の登場など、仕事や生活のさまざまなところで変化が起きている。そしてこの先も様々な予測不可能なことが起こるだろう。
では、そんな時代をたくましく生き、楽しくクリエイティブに働くにはどうしたらいいのか。
『仕事の研究』(美濃部哲也著、クロスメディア・パブリッシング刊)は、仕事において何かを創造していく際に役立ちそうなことを50法則にまとめ、仕事術として解説する一冊だ。
著者の美濃部氏自身がどのような局面でそのような思考や行動をしていたか体験やエピソードを添えながら、テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つに分類して紹介している。
「量が質に転化する」
プロフェッショナルな仕事をする人は、「量が質に転化する」とよく言う。大切なことは、実際に自分でやってから初めてわかることばかりだからだ。
課題を解決するために大切なことや何を生み出すために大切なことは、どこに潜んでいるのか分からない。だから、一次情報を体感できるように行動量を増やしていく。そのポイントは、一般的なレベルの3倍基準で行動量を増やすことだ。そうすると、たくさんのヒントに出会うことができるという。そして、インプットの累積量に比例するように、ゴールイメージが浮かんでくるようになるのだ。
また、「量が質を導く」ということは、単にかけた時間の長さや業務量だけのことではない。「なぜ?なぜ?なぜ?」「で、どうなる?で、どうなる?で、どうなる?」と自問自答したり、調べたり、観察したり、いろいろ試してみたりする。
つまり、理想として設定したゴールイメージのスローモーションが生まれるためにはどうしたらよいか、ということをとことん追求することも量ということになるのだ。とにかく自分自身で動き、考えることで、直感やひらめきが生まれるという。
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歳を重ね、ライフステージが変わっていっても必要とされる人になり、創造的な仕事をしていくためにも、本書で紹介されている仕事の50の法則を実践してみてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。