元TOKIOの山口達也が、自身が代表を務める「株式会社山口達也」を設立したことを発表。改めて過去の騒動について謝罪した上で「社会貢献」活動をするとして再スタートを切ったが、不祥事の原因のすべてが「アルコール依存症」にあるかのような姿勢に対して賛否が起きている。
山口は24日までに「株式会社山口達也」のホームページと公式Twitterを開設。ホームページでは「2018年、2020年に私が起こしてしまった事件、事故につきまして、誠に申し訳ございませんでした。改めてお詫び申し上げます。今は何故このような事態を招いたのか深く反省を続け、自戒をしつつ日々過ごしております」と現状を報告。さらに「当時の私は、社会的影響力が強い立場でありながら、私に関わる全ての人々の信頼を損ね、又その報道を通じて多くの方々に不快な思いをさせてしまいました。どれだけ謝罪をしても、犯した罪を消せる訳ではありません。犯した罪を真摯に受け止め、同じ過ちを犯さぬよう歩んでいく所存です。重ねてお詫び申し上げます」などとつづられ、何度も謝罪と反省の言葉を記している。
さらに、山口の近影と共に「私がこの度患っている『アルコール依存症』は、完治しないと医師に宣告されました。この病気と一生付き合って行こうと決めました。この病気を克服する方法はただ一つ、『アルコールを一生一口も飲まない』事です」という言葉が並び、アルコール依存症に関する解説文も掲載されている。
同サイトには、山口の兄から「私は、兄として弟が『一生アルコールを口にしない』という言葉を信じたいと思います。弟は、依存症当事者はもちろんですが、特に依存症者の周りで苦しんでいる方々の助けになれるよう講演活動などを中心にやっていきたいと話しております。何卒ご理解の程お願い致します」といったメッセージも寄せられた。また、元妻で実業家の高沢悠子さんも自身のInstagramで同社のサイトのリンクを紹介し、英語で「We’re so proud1 of you(私たちはあなたを誇りに思っています)」とつづっている。
同社の事業内容は「各種依存症者向け講演活動」「企業向け各種危機管理セミナー」「SDGs活動のアドバイザー」などとなっており、今後について「これまでの経験を活かし『アルコール依存症の周りにいる方々』、『依存症全般』に対する講演活動、また自分の経験を活かした『企業向けの危機管理セミナー』を開催したいと考えています」としている。
山口といえば、2018年4月に自身が司会を務めていた番組『Rの法則』(NHK Eテレ/現在は終了)で共演していた女子高生タレントに対する強制わいせつ容疑で書類送検され、示談が成立したことで不起訴処分(起訴猶予)になったものの、ジャニーズ事務所との契約を解除された。泥酔状態での行為だったとして、以降はアルコール依存症の克服に努めていたはずだったが、2020年に酒気帯び運転で逮捕されたことで芸能界復帰は絶望的な状況となっていた。
TOKIOの城島茂、国分太一、松岡昌宏が設立した「株式会社TOKIO」に合流するのではともみられていたが、自身で会社を立ち上げた上で、芸能活動ではなく「社会貢献」という観点から社会復帰するようだ。
これに対して、ネット上のTOKIOファンなどからは「おかえりなさい、ずっと待ってました!」「いろんな声はあると思いますが、応援してます!」「過去は変えられないけど未来は自分次第で変えられます。誠心誠意尽くせば気持ちは伝わります。これからのあなたに期待して応援させて頂きます」といった多くのエールが寄せられた。
だが、それ以上に目立っているのが「アルコール依存症」を強調したサイトの文章に対する疑問の声だ。「アルコール依存症は大変だろうけど、彼が表舞台から消えた理由は未成年への強制わいせつ事件でしょ?」「未成年への性加害を『すべてアルコール依存症のせい』で済ませようとするのは許容できない」「過去の事件を『酒のせい』でごまかしてるように見える」といった手厳しい意見が数多く飛び交っている。
その一方、ホームページでは山口がNPO法人などに認定された「飲酒運転防止インストラクター」「メンタル心理カウンセラー」「依存症予防教育アドバイザー」といった資格を取得したことが記されており、これに対して「これはガチだ」「覚悟を感じる」「ずっと陰で頑張ってたんだな」といった評価や期待の声もある。
山口は本当に過去と向き合って真摯に反省し、完全に酒を断って社会貢献をすることができるのか。今後の彼の活動こそが、その答えとなりそうだ。