お盆明けで今週から仕事に復帰という人は多いはず。こういう時に多いのが、普段やらないような「うっかりミス」である。長期休み明けや仕事量が多い繁忙期などにミスは起こりやすい。しかし、ごく一部「ものすごく仕事が速いのにミスをしない人」もいる。どんな時も正確に、それもものすごい量の仕事をこなす人は何が違うのか。
「ミスをしない」というブランド
『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』(飯野謙次著、文響社刊)では、ミスをなくすだけで人間関係も仕事も劇的に変わると説く。いつでも安心して仕事を任せられる、信頼できる人、仕事ができる人、という評価を得やすくなるからである。そう、「ミスをしない」は、仕事をするうえでブランドになるのである。
仕事が速いのにミスをしない人は何が違うのか。それは「ミス回避の術を知っていて、それを活用しているかどうか」に尽きる。身も蓋もない答えだが、これはミスをしない習慣が身についているともいえるかもしれない。それは、今からでも身につけられるものだ。
そのミスは防ぐことができなかったのか
人は何か失敗をしたとき、それが予想もできないことの結果で防げないものだったと考えがちだ。または「ミスは誰でもするもの。仕方ない」と考える。ただ、仕事の現場で本当に予想できなかった事態による失敗は、実際にはほとんどない。多くの場合は過去に似たような失敗をした人がいるのである。だから、ミスが少ない人ほど、過去に起きた事例を大切にする。そこには自分が失敗しないためのヒントがあるからである。
「ミスをしない」は仕組み化できる
また、ミスをしない人は、ミスをしないことは「仕組み化できる」ことを知っている。忘れ物であれば、「それを持たずには出かけられない仕組み」を作ることは可能だし、確認ミスは、絶対に確認を怠ることができない仕組みを作ることで回避できる。人間がやる以上、完璧はない。しかし大切なのは、「ミスをしない仕組みづくり」をあくまで追求すること。これができる人とできない人では、ミスの多さがまったく変わってくる。
「最小限」を見極めるとミスは減る
仕事の仕方も大切だ。ミスをしない人は、仕事をする前に「今日やらなければならない最小限の仕事」を見極める。それは仕事の本質を整理し、優先順位を決めること。本当に大切なことを理解したら、他の些末なことは後で考えるように割り切る。あれもこれもやらなければならないという意識だと、人はどうしても目の前のことに注意散漫になる。これがミスを生む原因となってしまう。「絶対にやらなければならない一部の仕事」に集中することで、ミスは確実に減る。
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ケアレスミスにも、仕事の抜け漏れにも、かならず原因と対処方がある。本書では仕事の現場で役立つミスを減らす取り組みについて解説していく。お盆休みで仕事から離れていた人は、うっかりミスに要注意。本書を読んで、どんな時でも、どんな精神状態でも正確な仕事をする方法を学んでみてはいかがだろう。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。