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日テレ敏腕プロデューサーが教える、自分の考えを確実に相手に伝える方法

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 普段の会話でも仕事のプレゼンでも、自分の考えや伝えたいことは自分が期待しているほどには相手に伝わらないもの。誤解されてしまったり、相手の心に訴えかけられなかったり、「伝わらないこと」に悩みを抱えている人は多いだろう。どのような言葉やテクニックを使うことで、相手に上手く伝えることができるようになるのか。

「着地点」がわからない話は嫌われる

 『「伝わる言葉」のつくり方 ─プロが使う秘密の法則』(藤田亨著、KKロングセラーズ刊)では、日本テレビの報道番組を中心に3000本以上手がけ、現在は日本テレビ「真相報道バンキシャ!」企画構成、「news every」特集プロデューサーほか、さまざまな番組づくりにかかわっている放送作家・番組プロデューサーの藤田亨氏が、30年以上の経験から培った相手に「伝わる言葉」のつくり方を紹介する。

 仕事をしている上で無駄に長い話やどこに着地するか分からないような話は嫌われる。なので、短時間で要点を伝えるために、会話の始まりは結論から先に言うことが重要となる。

 こうした話し方のお手本となるのが、テレビのニュース原稿だ。ニュース原稿を書くときに必ず意識しなければならないのが、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのようにした」の5つのWと1つのHからなる5W1Hだ。これらのポイントだけを押さえていれば必要な最低限の情報は伝えることができる。

 ニュース原稿の構成の基本は、知り得た事実のうち、重要な事実から順番に伝えていくということ。重要な事実を伝えたあとは、問題の原因に迫るような見立て、そして関係者などの証言を伝える伝聞というように、順に大切な事柄を並べていく。こうすれば短い時間でも重要なことだけは、確実に伝えることができる。また、時間のないときには、後半をカットしても重要な情報だけはきちんと伝わる。

 また、ちょっと面白い話や聞いてもらいたい話があるときに、「ここだけの話」「内緒だけど」という「ふりワード」を使うと、話のハードルを上げずに、相手を話を聞く気持ちにさせることができる。「ここだけの話」「内緒だけど」という言葉には、二人だけの秘密のような響きがある。この2つの言葉は、この後に続く話の展開を真面目な方向に導くイメージを持っているので、この先に続く話は「ちゃんと聞かなきゃいけない」「何か重大な告白」があると相手は想像することになるのだ。

 藤田氏が番組作りのなかで培った目の前の人の心を掴むためのテクニックを普段のコミュニケーションで実践してみてはどうだろう。伝える技術を身につけることで、仕事も円滑に進むようになるはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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