スポーツ選手や職人を見て、「あの人は一流だな」「この人は二流だな」などと感じたことはありませんか? 一流・二流は、スポーツ選手や職人の世界だけでなく、仕事にもあてはまるもの。『その一言に、品格が現れる 一流の人が言わない50のこと』(中谷彰宏/著、日本実業出版社/刊)は、そんな一流・二流の違いを、何を言い、何を言わないかによって、明らかにしています。
ここでは本書から抜粋して、一流になれない人が言ってしまいがちな一言を紹介したいと思います。
■「○○さんをどう思う?」
「○○さんをどう思う?」と聞くのは、悪口で盛り上がりたいというサイン。なぜなら、ほめたいのであれば、人は「○○さんをどう思う?」ではなく、「○○さんって面白いね」といった言い方をするからです。一流の人は、自分がつまらないと思っているものは取り上げません。「どこかどうダメなのか」という議論は盛り上がっても、意味がないからです。
人をけなすよりも、ほめることのが、一流の人の特徴と言えそうです。
■「こんなことまでいちいち報告するな」
上司はよく「ホウ・レン・ソウをしろ」と言うものですよね。にもかかわらず、部下が何かを報告した際に、「こんなことまでいちいち報告するな」と言う上司がいます。けれど、小さなくだらないことを報告するのが「ホウ・レン・ソウ」。一見くだらないと思えることの中に、現場の人間にはわからない大切な情報が紛れ込んでいることもあるかもしれないのです。
一流の人はどんな小さな情報でも、吸い上げようとするものです。
■「それ系のジャンルはだめなんだよね」
「その企画は前にうまくいかなかった」と言ってつぶしていると、企画は出なくなってしまいます。奇をてらった企画を持ってきても、なかなかヒット商品にはならないもの。ヒット商品は、昔からある王道・定番に若干のアレンジを加えたものなのです。一度うまくいかなかったからといって企画をつぶすのではなく、売れる方法を考えて再チャレンジすることができる人が、一流といえそうです。
いかがでしたか? よく口にしている言葉はありませんか?
一流・二流の違いは、仕事内容はもちろん、言葉一つとっても出るもの。一流になりたいのであれば、周囲の人に語る言葉一つにも気をつける必要があると言えそうです。自分が発する言葉を一流にふさわしいものにすることで、自然と、自分の仕事そのものも高められていくのかもしれません。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。