「体に悪い食べ物」というと、何を連想しますか? 最近よくささやかれているのが、添加物まみれの加工食品。カップラーメン、スナック菓子、清涼飲料水などいろんなものがあります。また、外食も材料や産地が不明すぎることから、心配する声が多いようです。
では、自炊をすれば避けられるのでしょうか。
『まだまだあった! 知らずに食べている 体を壊す食品』(アスコム刊)を読んでみると、それでも避けることができないことが分かるはずです。
スーパーなどで売っている生鮮食品こそ、体を壊しそうなものが数多く出回っていると主張するのが、食料ジャーナリストの手島奈緒氏です。手島氏は、有機食品をはじめ、国産の安全な食品を宅配する大地を守る会で勤務していた、食品事情の表も裏も知り尽くすスペシャリスト。
手島氏によると、ホルモン剤や抗生物質漬けの牛肉、放射線を照射したジャガイモ、化学物質が多用されている豆腐など、スーパーには体に害を及ぼしそうな食品があふれているそうです。
では、それらを回避するにはどうしたらいいのでしょうか。手島氏は次のような手段をあげます。
・産地が記載してあるものを選ぶ
・味付け肉、サラダパックなど、加工品やパッケージ商品でないものを選ぶ。これらは材料の明記が不十分で、化学薬品の記載もあいまいであるのが多いから
・遺伝子組み換えでないものを選ぶ
大まかに言えば、安全な作り方をしており、産地や生産者がはっきりしている食品を選ぶに尽きます。そうなると有機農産物、山地酪農の牛による牛乳などを選ぶのが良いということになりますね。
こうした食生活を意識すると、どうしても食費が高くついてしまうのが難点かもしれません。しかし、手島氏は、国内産の美味しく体に優しい食品を買うことで、日本の農畜産業が活性化し、値段もおのずと下がると述べています。そもそも、消費者が見た目や値段ばかり重視するために、体に悪そうな食品がスーパーの売り場を占領してしまったというのですから、納得がいくのではないでしょうか。
『まだまだあった! 知らずに食べている 体を壊す食品』(アスコム刊)は客観的な視点から、健康で美味しい食品がどうすれば手に入る方法に加え、これらの優秀な食品がどうすれば安く多く出回るようになるのかまで提言した一冊。ジャーナリストとして取材を重ねた手島氏が、警鐘を鳴らしています。
自分の健康はもちろん、子どもや孫に変なものを食べさせたくないと思うのあれば、手にとってみるべき一冊でしょう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。