コミュニケーションがうまい人、人から好かれる人がいるが、なぜ彼らは好かれるのか。それは、出会った人の意識に働きかけずして、出会った人の潜在意識を惹きつけているのだ。
『人をうごかすふしぎな力』(こばりひさ/著、サンクチュアリ出版/刊)では、潜在意識の力を応用した新しいコミュニケーション練習法を対人科学コンサルタントのこばりひさ氏が紹介する。
心配している人から相談されたとき。どんな風に答えたら安心してもらいやすいか。それは、目線の動かし方がポイントとなるという。
目線というものは、どこに置くかによって、間脳がとらえる領域がわかれている。間脳とは、大脳と中脳の間に位置する自律神経中枢で、心臓を動かしたり、汗を出したり、直感、感性などを生み出している脳のこと。目線の左の方は過去の領域、つまり「記憶」に。目線の右の方は未来の領域、つまり「想像」に。簡単に言えば、「左は過去、右は未来」といった具合にわかれている。
目線と潜在意識が見ているところの関係を活用して、人からの相談に上手にこたえる方法がある。相手から不安を訴える相談を受けた時、まず、正面から相手を見すえる。顔は動かさず、目線だけを右に動かし、そのまま目線を垂直に上げて、しばらく右上の宙一点を見つめる。それから「うん」と軽くうなずき、目線をぱっと正面に戻して、「大丈夫でしょう」と答える。
こうすると未来を見て、確認して「大丈夫」と答えていると潜在意識はとらえ、相手に安心感を与えられるというのだ。
また、目線を使ったものとしては、ほかにも「相手が見つめるポイントを見てこたえる」という方法が紹介されている。
相手がワクワクすることについて話しているとき、「無意識に向ける目線のポイント」というものがある。このポイントをこばり氏は「ホットステーション」と呼び、このポイントを見てから「へぇ、楽しそう」と答えてあげると、相手の潜在意識は「深く共感してくれた」ととらえる。
相手が楽しそうに話しているとき、ときどき固定される相手の目線をよく観察してみてみよう。
他にも、おじぎの仕方、握手の仕方など、動作や言葉の使い方次第で相手との距離が短くなることができる。それは、良い人間関係を築くことにもなる。本書では、31の潜在意識の力を応用した新しいコミュニケーション練習法を紹介している。周りの人と試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。