吉野家ホールディングス子会社である吉野家が運営する牛丼店チェーン。1899年(明治32年)に東京都中央区日本橋で創業された。58年に株式会社吉野家が設立される。80年に経営が悪化して会社更生法を申請し、83年にセゾングループの資本参加を得て再建に向かう。96年に国内500店を突破し、マクドナルドとともにデフレ経済の勝ち組業態として台頭したが、2003年に米国で発生したBSE(牛海綿状脳症)によって、米国産牛肉の調達が不能となり、牛丼販売を休止して代替メニューとして牛カレー丼や豚丼を販売した。他の牛丼店チェーンが豪州産牛肉などに切り替える中で、吉野家は「米国産牛肉でないと吉野家の味が出せない」との理由で米国産に固執した。08年、店舗数で「すき家」に追い抜かれる。店舗数(25年2月)は国内1259店、海外989店は「すき家」に次いで国内2位である。