センター街をバスケットボールストリートに改名したのに全然浸透していない件
でもこれ、個人のペンネームだから許されるが、街の名前だったらどうだろう? いきなり「ここは今日から鮫肌って名前の街になりました」って言われたとしたら? 「おい、おい!」って突っ込まれるに違いない。
しかーし!
現実にいきなりヘンなペンネームを名乗りだしたような街があるんですね。だから直接、渋谷センター商店街振興組合事務所に聞いてみた。
「渋谷センター街をバスケットボールストリートに改名したのに全然浸透していないと思うんですが、なぜ改名したんですか?」
担当者 えーっとですね、センター街っていうのは、まぁ、怖いとか汚いというマイナスイメージがテレビなどで全国的に広まってしまったという感じだったんですよ。クリーンなイメージにするために変えたんですね。
――でもなんで、バスケットなんですか?
担当者 あのですね、渋谷の健康な若者の通り=スポーツ、ファッション、国際色=バスケットボールということで(笑)。
――えっ(笑)。そんな理由なんですか?
という感じもします
担当者 まぁ、それ以外にもバスケットボールの聖地が代々木の千駄ヶ谷の体育館ということもありますし、それと組合の中でも、組合としてbjリーグっていうバスケットボールリーグを応援していたということもあって。まぁコラボといいますか。それでバスケットボールストリートと名付けたんですね。
――ぶっちゃけ、あまり浸透してませんよね。
担当者 はい。もうすぐ1年ということでモニュメントなんかを作って、センター街=バスケットボールっていうのをみんなにわかってもらうというのをやっていこうとは考えていますけど。
――モニュメントですか……。
担当者 そうですね。みんなあんまりイメージがないってうのをおっしゃりますのでね(笑)。だんだんわかっていってもらうように頑張っていこうと思っています。
中島らものエッセイに似たような話があった。例えば、鈴木一郎ってヤツがバンドを始めたとしよう。鈴木は、ある日突然仲間うちで宣言する。「オレのこと、今日からジョニーって呼んでくれよ」。でも、周りはガンとして認めない。「ジョニーって! お前は昔っから、鈴木やんけ」