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若手社員が捨てるべき「日本人の特性」

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0122_sinkanjp.jpg※画像:『世界へ挑め!』
著:徳重徹/フォレスト出版

 日本国内にとどまらず、いずれは世界を相手に仕事をしてみたいという人は、特に若いビジネスパーソンを中心に増えてきているはずです。
 
 そのためには、まず日本でビジネスの基本を身につけて、経験を積んで…という手順でステップアップしていこうと考えがちですが、日本の企業にいては知らず知らずのうちに「リスクを取らない」「指示がないと動けない」といった、いわゆる“日本的なメンタリティ”に染まってしまう可能性もあります。

 『世界へ挑め!』の著者、徳重徹さんは2010年、40歳の時に立ち上げたEV(電動)バイクメーカー「テラモーターズ」を率いてベトナム、フィリピンなど海外に進出して勝負をかけている、まさにグローバルなビジネスパーソン。同氏は本書で、海外でのビジネス経験に裏打ちされた、世界で通用する人材の条件、これから必要とされるであろう人材の条件を紹介しています。

■将来何で食べていくのかを常に考えている

 徳重さんは、日本の就職活動の傾向として、就職がゴールになってしまっており、そこから自分の人生をどうデザインしていくか、どの分野のプロを目指すかといったことに無頓着な点を挙げています。

 終身雇用が生きていた時代なら就職した会社で定年まで働けるわけですから、それでも大きな問題はなかったかもしれません。しかし、この制度が崩れ、いつ勤めていた会社がなくなるかわからない時代ですから、日々の仕事を一生懸命こなすだけでなく、「自分はどんな分野を専門にして、何で食べていくのか」ということを常に考えておくことが非常に重要になります。

 いずれ、世界に出て仕事をしようという人ならなおさらこの点は心に留めておくべきだといえます。

■リスクはマイナス面だけではない

 日本人はリスクを取るのが苦手だといわれますが、リスクは単なる「危ないこと」ではありません。徳重さんは「リスクはチャンスと同義」として、リスクの裏側にあるプラスの面にも目を向けるべきだとしています。

 リスクが増えるということは、より大きな成功を得るチャンスも生まれるということです。もちろん、リスクのネガティブな面に目をつぶっていいということではありませんが、物事のプラス面とマイナス面の両方に目を向けて、それぞれを徹底的に分析すること、その結果自分なりに納得のいく仮説を構築できたら覚悟を決めて実行に移すことでしかビジネスの成功はありえないというのもまた事実なのです。

■「自分には無理」という天井を決めない

 前例や成功事例がないことはできないと考えるのも日本人の特徴だといえます。

 しかし、世界を相手に仕事をしていくためには、これまで誰もやってこなかった「イノベーション」が不可欠。これまでの事例に捉われているようでは、イノベーションを生み出すような自由な発想が出てくるはずもありません。

 「自分にはできない」「無理だ」。こんな風に考える原因がもし前例がないことによるものなら、今すぐそんな「見えない天井」を壊して、自由で型破りな発想を手に入れましょう。

 本書では、実際に世界を相手にビジネスをしている著者の経験を交えて、「これからのビジネスパーソン像」「世界で通用する人材になるために必要なこと」が語られています。

 漠然と会社で働くことに疑問を感じている人や起業を考えている人、世界に出て仕事をしたい人、今の仕事が面白くないという人にとって、本書はかけがえのない刺激を与えてくれるはずです。

(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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