各種ニュース等に掲載されている写真を見ると小型のノートPCに見えるこの端末、いったいどんなものなのか見てみよう。
(http://www.microsoft.com/japan/surface/)
●「Surface」の本体はタブレット
ノートPCのようにディスプレイとキーボードがある形で見せている写真が多いが、実際の本体はディスプレイがある側だけだ。つまりiPadのようなタブレット端末だと思えばよい。タッチだけで使うことができる、Windows 8を搭載したタブレットだ。
ではキーボード部分は何かといえば、専用カバーだ。約3mmの薄さで、感圧式のキーボード機能を持ったカバーとなっている。タッチディスプレイ部を覆う形で装着することになる。感圧式だから、キーを「押し込む」感覚はなく、ぺたぺたと触って入力する感覚で、タブレットの画面で入力するのと感覚的には同じだ。
感圧式のキーボードを搭載した「タッチカバー」のほかに、しっかりとキーが押し込めるキーボードを搭載した「タイプカバー」もある。こちらは薄さ約6mm。ただし、こちらは本体発売から少し間を開けての日本発売になるようだ。
●ビビッドカラーでカワイイのは「タッチカバー」
Surfaceは2012年6月に発表された。この時は発売日も価格も何もわからないまま、とにかく「秋に発売されるWindows 8を搭載したハードウェアを、マイクロソフトが出す」ということで話題になった。ニュースを見た人の中には、非常に鮮やかなカラーリングが印象に残っているという人も多いだろう。
現在、日本発売が決定したことを受けて流れているニュースでも、多くの写真で鮮やかなブルーの端末が紹介されている。この色がついているのは、前述の「タッチカバー」部だ。
本体は金属的な質感のブラックを基調としており、ディスプレーの裏側半分が持ち上がってスタンドになるつくりになっている。これに「タッチカバー」をつけることで鮮やかなカラーが楽しめ、日本の公式サイトではカラーバリエーションとしてブラック、ホワイト、シアンブルーの3色が紹介されている。
すでに海外ではこのほかにマゼンタとレッドが販売されている。マゼンタは鮮やかなピンク、レッドは赤という感じで女性に人気が出そうな元気なカラーだが、日本での販売予定は不明だ。一部通販サイト等では海外版のタッチカバーを取り寄せて購入できるようだが、カラーに魅力を感じているならばチェックしておきたい。
●搭載されているOSは「Windows RT」
さて、ここまで「Windows 8搭載」と書いてきたが、実は一般的なPCに搭載されているものと今回日本で発売されるSurfaceが搭載しているものは違う。Surfaceが搭載しているのはWindows RTという、Windows 8のタブレット用バージョンのようなものだ。
Windows 8は全体的にタッチ操作と親和性の高いつくりで、実際にWindows 8を搭載したタッチ端末はたくさんある。では「Windows RT」はなんなのかといえば、タブレット端末で採用されることの多いCPU向けにつくられたコンパクトOSなのだ。SurfaceもPCとは違う、タブレット端末向けのCPUでつくられており、これを搭載している。
見た目はWindows 8そっくり、入っている機能もだいたい同じで、Microsoft Office 2013のアプリケーションも入っている。しかし、実は使えるアプリケーションが根本的に違う。手持ちのWindows用アプリケーションはインストールできないし、家電量販店等でWindows RT向けのアプリケーションを購入することもできないと考えたほうがよいだろう。また、アプリを追加できる「ストア」も存在する。
(http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/rt-welcome)