NEW

強いトヨタ復活、最大のリスクは章男社長?イエスマンばかりの幹部、すり寄るメディア

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トヨタ自動車本社(「Wikipedia」より
/Chris 73)
 トヨタ自動車は2014年(暦年)のグループ世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)を1043万台とする。13年(計画は1012万台、実績は1011万7274台)に続き、計画は1000万台を超える。北米に加え、中国でも過去最高の生産台数を計画している。トヨタ単体(トヨタおよびレクサスブランド)は900万台超の計画だ。

 独フォルクスワーゲン(VW)の13年の世界新車販売台数(大型トラックのMAN、スカニアを含む)が973万台だった。中国を含むアジア太平洋地域では14.7%増、米国を含む北米地域では5.6%増となった。VWグループはトヨタ、米ゼネラルモーターズ(GM)と激しいトップ争いを繰り広げており、12年は3位だった。そして13年はGM、VWともトヨタに及ばず、トヨタが2年連続で世界一となった。VWが2位、GMが3位で両社の順位が入れ替わった。

 1月7日、ホテルニューオータニ(東京・千代田区)で行われた経済3団体の賀詞交換会。過去最高の1850人が集まった。一番目立ったのはトヨタ自動車の豊田章男社長。ホテルの車寄せは黒塗りの高級車で埋め尽くされたが、豊田氏は明るいピンク色のクラウンで乗りつけた。ピンクのクラウンはトヨタ再生のシンボルだ。1月3日付産経新聞の新年企画『2020年、111人の予想』で豊田氏は「学生向けの講演で学生から『あなたが死んだ後のトヨタはどうする』なんていわれたばかりだから、まずは生きることを考える(笑)」と回答。証券専門紙である1月14日付NSJ日本証券新聞に掲載されたコラムは、トヨタについて次のように触れている。

「生産台数はグローバルで1000万台突破という前人未踏のレベルとなり、今期の業績も営業利益2兆円超えが見込まれ、過去最高益の可能性も出ている。このトヨタにリスクはないのか?」

「良くも悪くも、豊田章男社長の一挙手一投足でトヨタは変わる。その意味では章男さん自身がトヨタの最大のリスクだろう」(愛媛のトヨタウォッチャー)

「豊田社長はマスコミのインタビューなどで『自分は3つの役割を持っている』と語っている。1つ目はトヨタの社長。大企業の経営の舵取りをする役割だ。2つ目は日本自動車工業会の会長の役割。これは業界全体の利益追求と調整。そして3つ目が『モリゾウ』なのだという。モリゾウとはレース活動で使っているニックネーム。レース活動を通じ、クルマの楽しさを普及させるのが自身に課せられた3つ目の役割なのだと」

「命のやりとりをしかねないレース活動を超大企業のトップが行うことには批判が多い。しかし豊田社長は『ほかの上場企業の社長は平日からゴルフをやっていても騒がれない。なぜ、自動車メーカーのトップがレースに参加すると批判されるのか』と語っており、その批判が大いに不満なのだという」

「そもそもレース活動は道楽ではなく『いいクルマ作りに必要な自分のセンサーに磨きをかけるため』と主張している」

「そんなわけで、『社長がそこまでやっているのだから』ということで、トヨタ社内でもレース活動に取り組む社員が増えているという。それは社員だけでなくマスコミにも広がっている」

「『名古屋のトヨタ広報のスタッフとトヨタ番の記者の一部が一緒にカートレース活動を行っている。土日にレースをするだけでなく、平日の夜も練習している。ときには泊まり込みで合宿をするほどの入れ込みようだ』(トヨタ担当記者)」

「この状況を懸念する意見もある。『社員のレース活動は、レースを推奨する社長をいただく会社のサラリーマンとしてのお追従なのだろう。記者の方も、トヨタに食い込むためにやっているのでしょう。章男さんの周りは茶坊主だらけだ』(前出トヨタのウオッチャー)」