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リクルート、煽り商法の限界?新たな炎上マーケ?不快広告、リクナビ騒動から検証

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リクルートホールディングス本社が所在するグラントウキョウサウスタワー(「Wikipedia」より/Kure)
 リクルートの「広告」が、ことごとく裏目に出ている。

 つい最近インターネット上でバッシングされたのは、無料動画サイト「YouTube」などでも大量に流された「リクナビNEXT」のCMだ。仕事と日常に疲れきったサラリーマン。その姿を冷ややかに見つめる子どもたちが、こんな歌を口ずさんでいる。

「子供に夢を託すな 子供に夢を託すな 言い訳探してあきらめたふり 大人も自分を生きろ 子供に夢を託すな 子供に夢を託すな 先は見えているだなんて嘘、嘘 大人も自分を生きろ 本当はあるだろ? やりたいことが 自分のことをまず考えてゆけよ」

 要するに、やりたくもない、つまんない仕事などしてないで、「リクナビNEXT」で転職しようぜ、という誘導メッセージなのだが、子どもに代弁させるというあざとい演出や説教臭さが鼻につくということで、多方面から「ウザい」との批判が噴出。なかでも、サラリーマンからは「オレたちにケンカを売っているのか」と怒りの声が続出しているのだ。

 実はこのような「炎上広告」が最近のリクルートでは定番化している。例えば、今年2月からテレビで繰り返し流れた「リクルートポイント」のCMも然りである。

 今クール(4~6月期)の連続テレビドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』(TBS系)にも出演している注目の若手俳優、池松壮亮さん演じるマラソンランナーが走る映像とともに、人生とマラソンレースの共通点を淡々と述べていくナレーションが流れ、「人生はマラソンだ」と締めくくられる。

 だが、そこで画面が暗転し、池松さんが立ち止まり画面に向かって「でも、本当にそうか?」と問いかけた途端、堰を切ったように多くのランナーたちがコースを外れ、思い思いの「道」を目指す。そして、ナレーションはこのように締めくくられる。

「誰かと比べなくていい。道はひとつじゃない。ゴールはひとつじゃない。それは、人間の数だけあるんだ。すべての人生が、すばらしい。誰だ、人生をマラソンって言ったのは」

 このようなストレートな人間讃歌に「感動した」という意見も聞かれた一方で、これまでリクルートが新卒就職、転職、結婚などの分野で社会トレンドを生み出し、“人生のコース化”に貢献してきた代表的な企業ゆえ、「おまえらが言うな」という声も少なくなかった。事実、内部でも賛否両論のようで、リクルートのあるグループ企業の社員は、CMを見た瞬間、頭を抱えたという。

「これは間違いなく炎上すると思いました。学生たちに“マラソン”を強要しておきながら、“人生はマラソンじゃない”って。もうムチャクチャですよね」(同)

●リクナビ、エントリー強制騒動

 この社員が指す“マラソン”とは、新卒学生向けの就職情報サイト「リクナビ2015」に今年から設けられた「あなたのエントリー状況」という新機能のことだ。