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マック店長「何が入っているかわからない」 深刻な減収、安全への信用崩壊の表れか?

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東京都内のマクドナルド店舗(「Wikipedia」より/Sven Manguard)
 日本マクドナルドホールディングスは9月9日、8月の月次売り上げ状況を発表した。全店売上高は、前年同月比で25.7%減という極めて大幅なマイナスとなった。7月も同17.4%減だったが、それを上回る落ち込みで、売り上げ低下に歯止めがかからない状況だ。ちなみに、25.7%という減少幅は、2001年7月の上場以来最大だ。

 7月29日に開かれた2014年上半期の決算発表会で今村朗執行役員は、「計画に対し、15~20%売り上げが落ちている」と述べたが、中国の仕入れ先で使用期限切れ鶏肉を使用していた問題の影響は、それを上回る影響を与えた。

 7月20日に、上海福喜食品が使用期限切れの鶏肉やカビの生えた牛肉をマクドナルドなどに卸していると報道されたことを受け、一部店舗ではタイ産などに置き換える措置を取ったが、代替品の在庫が底を尽き、主力商品の1つである「チキンマックナゲット」が一時販売停止となった。

●危険な中国産鶏を使い続けたマクドナルド

 この事件は、中国企業の食品に対する衛生感覚の欠如が大きな要因となって起きたのは間違いない。しかし、中国産食材の危険性は以前からわかっていたはずだ。

 昨年1月、中国の河南大用食品グループが病気で死んだ鶏を長期にわたって加工販売し、有名ファストフード店で販売していたことが判明した。

 この河南大用食品の製品がマクドナルドでも使用されているとの一部報道があったが、それに対しマクドナルドは否定した上で「マクドナルドは、すべてのお客様に安全で高い品質の商品をご提供することをお約束しております。弊社の厳格な品質基準をもちまして、全ての過程において管理基準を設け、その徹底をすべてのお取引先様に要請しております。弊社はこれからも引き続き、お客様に安心してご利用いただけるよう、原材料の生産地から、加工、物流、店舗内での調理方法に至るまで、品質、衛生管理を徹底してまいりますので安心して当社商品をお召し上がりください」とコメントを発表した。

 マクドナルドはこれまで「抗生物質使用規制のグローバル基準があるから安全」であると説明してきており、実際に03年に米マクドナルドが全世界の食材提供会社に対して抗生物質の規制政策を打ち出しているが、中国では機能していないのではないだろうか。基準を掲げても、それが遵守されているかを誰も監視せず、現地企業に任せきりで、工場の監督も中国の行政機関任せの実態が露呈した格好となった。

 マクドナルドはこれまで商品に関する詳細な情報を開示することに、極めて消極的だった。それゆえに、みみずやネズミの肉が使われているといった都市伝説がまことしやかに噂され続け、同社に対する不信感は常につきまとってきた。

 上海福喜食品の問題を受けて、長くベールに包まれてきたマクドナルド商品の主要原料原産国が、初めて公開されることになった。それによると、中国製鶏肉を使用していた商品は今回問題となった「チキンマックナゲット」のほか、「チキンフィレオ」「チキンタツタ」などの人気商品を含む8商品に及ぶことが判明した。