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難儀な実家の片づけ問題、いつ着手すべき?トラブルを避け円滑に進める、親との交渉術

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「Thinkstock」より
 年末年始は実家に里帰りという人も多いだろう。それに合わせるように経済誌では実家に関する特集が相次いだ。

「週刊エコノミスト」(毎日新聞社/12月16日号)の『実家の後始末』という特集では、親の不動産にスポットを当てている。かつて実家は親から引き継ぐ大事な資産だったが、少子高齢化と東京一極集中の結果、多くの実家が郊外・地方に取り残された。その実家をどうするかが社会全体の課題になりつつある。資産価値がゼロどころか、負の遺産にさえなりかねないのだ。

 しかも、価格が上がり続けると信じられてきた根拠のない不動産神話が終わった日本だが、不動産の所有権放棄を法が認めていないために弊害が出てきている。「不動産の放棄」問題は法律学者も持て余しており、不要になった家は持ち続けるほど経済的な損失を生み出してしまう。対策としては、一日も早く処分することだという。

●実家の片づけを上手に進めるコツ


 一方、「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/12月20日号)は『実家の片づけ2』という片づけの特集を組んでいる。「今年8月に発売し大反響を得た『実家の片づけ』。その第2弾をお届けする。高齢化が急速に進む日本で、実家の片づけは今や社会現象。整理整頓から実家の売却、そして墓じまいまで。年末年始こそ、実家を片づける好機だ」という内容だ。

 物のない時代を生きてきた親世代は、物を捨てることに罪悪感を持つ。その一方で、あらゆる商品を低価格の通信販売で手軽に購入できる時代になった。こうしている間にも荷物はどんどん増えるのだ。実家に帰った時には親の様子を観察し、片づけについて検討しておくべきだろう。

「一般的に、床に直接物が置かれ始めたら、片づけのサインだ。一度そのような状況になると、床が物で埋め尽くされるところまで一気に進むことが多い。実家の片づけは早ければ早いほど、後が楽になる」(同特集より)

 しかし、勝手に片づけを進めることは禁物だ。「『自分の家の片づけ』と『実家の片づけ』はまったく別だということだ。自宅なら物を捨てるか残すかを判断するのは自分だが、実家の主役はあくまで親。親の意向は最大限尊重しなければならない。そのため、親とのコミュニケーションが何よりも大事になる。年末年始は親と直接話せるチャンスでもある」(同特集より)

 つまり、片づけ術は会話術でもあるのだ。キーワードは「防災」と「安心感」のようだ。