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「実家の片づけの最終目標は、親が安心して安全に過ごせる家にすることにある。防災を意識して会話すれば親の納得感も増す。親の不安を取り除ければ、まとめ買いなどで実家に新たに物が増えることを防ぐ効果もある。これらは片づけに取り組む時期に関係なく必要な視点だ」(同特集より)
また、「食器は孫の分だけあれば大丈夫だよ」などと、孫を効果的に使うのも有効だという。しかし「寒い冬は片づけに適した時期ではない、年末年始だけで一気に片づけようとせず、始めの一歩ととらえよう」(同特集より)
「エコノミスト」では「どうしても親が処分する踏ん切りをつけられない場合は『これ、もらってもいい?』と言って、自宅に持ち帰り、自分で処分すればいい」とアドバイスしている。
●国宝が家に眠っている可能性も
「週刊SPA!」(扶桑社/12月16日号)の特集『歳末[男の片づけ]錬金術』では、片づけがお宝ゲットの一歩になるかもしれないといい、実家の大掃除を促している。
「もっとも見かけるのは切手。これ以外に古銭や古い紙幣などが出てくる場合も多い」(同特集より)。貴金属に宝石類、商品券にテレホンカード……邪魔だと思っていた骨董品がお宝というケースもある。生前整理の専門家は、「実は、個人所有の国宝の2割は行方不明です。実家の押し入れに眠っているかもしれません」と話す。インターネットオークションで曾祖母の着物に5万円の値がつくこともあったという。
寒さ厳しい時季だが、風邪などひかぬように気をつけつつ、お宝探しをしてみてはいかがだろうか。
(文=松井克明/CFP)
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