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「ゼロか100か」で考えてしまう“マイナス完璧主義”を手放す簡単な方法

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※画像:『プレッシャーに負けない方法―「できるだけ完璧主義」のすすめ』(水島広子/著、さくら舎/刊)

 何でも完璧にやろう。そう思えば思うほど、プレッシャーを感じてしまい、結局失敗してしまう。スポーツや仕事、勉強で、そんな経験をしたことがあるという人は多いのではないだろうか。

 完璧主義なゆえに、プレッシャーに押しつぶされてしまう。そうならないためにはどうしたらいいのだろう。

 そんなときに強い味方になるのが、『プレッシャーに負けない方法―「できるだけ完璧主義」のすすめ』(水島広子/著、さくら舎/刊)だ。本書では、プレッシャーをうまく自分で乗り越える方法を紹介している。

 水島さんは、「完璧主義」は2つのタイプに分けることができるという。完璧主義が人生の質を高めていくようなタイプの「プラスの完璧主義」と、完璧主義のために燃え尽きたり心を病んだり、不安やプレッシャーを感じて消耗してしまうタイプの「マイナスの完璧主義」だ。

 この2者の違いは、実はそんなに大きいものではない。少し視点を変えるだけで、「マイナスの完璧主義」を「プラスの完璧主義」にすることができるというのだ。そのためにも、「マイナスの完璧主義」がどのような特徴があるのか、そこを知る必要がある。

■自分の状況を考慮できない「マイナスの完璧主義」

 例えば、マイナスの完璧主義者は、物事を「ゼロか100か」で考えてしまうクセがある。やるならとことんやる、とことんできないなら、やらないほうがまし。そんな自分に疲れ切っているのに、そこから抜け出せないのだ。

 そして、例えば散らかった部屋を見るたびに、「片づけられない自分は本当にダメだ」と自己否定を強めてしまう。完璧主義は不器用なのだ。

 なぜこうなるのか。水島さんは「マイナスの完璧主義」の人は、“コントロールされているから”だと述べる。

 とことん掃除をするということは、やるべき仕事側の事情だ。やる人間側には疲れているし、時間も取れないという事情がある。ならば自分の事情に合わせて掃除を進めればいいのだが、完璧主義は「きれいに片づけなくてはいけない」という事情に合わせて動いてしまう。生き物としての限界を超えたことを、自分に課してしまうのだ。しかし、それでは身も心ももたない。「やるべき仕事」と「やる人間」の事情は合わないと考えるべきなのだ。

■今を「限界」と考えて、そこから一歩前進するイメージを

 自分の理想に、なかなか自分が追いつけない。目標を思い通りに達成できないダメな自分に、イライラや焦りばかりが募ってしまう。そんな自分を「ダメな自分」ととらえていると、本来やるべきことに割くパワーも減ってしまう。

 自分の現状を「限界」として受け入れるだけでは消極的すぎる、もっと何かしたい、と感じる人がいたら、今の「限界」から一歩一歩前進していくイメージを持ってみてほしい。「今はここまでが限界。次はこの部分を改善して、もう一歩前進してみよう」と考えられれば、「自分の理想」に近づけると水島さんはアドバイスする。

 「完璧主義」の人は、自分に対して厳しい人が多い。「自分はこうあるべき」という考えにとらわれすぎて、自分で自分を苦しめてしまう人も少なくない。では、どうしたらいいのか。まず、自分ができることの「最低限」を見つけること。そこで満足するか、調子が良ければ、もう少しプラスに進むという考え方をする。この考え方が「プラスの完璧主義」につながるのだ。

 完璧を目指すあまり、プレッシャーに押しつぶされてしまう。今やるべきことに集中できない。周囲から自分がどう見られているか、自分の評価はどうなるか、そんなことばかり気にしてしまう。それでは、「マイナスの完璧主義」からは抜け出せない。