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肉の生食は死の危険!ハンバーグや焼き肉、ホルモンのレア焼きなど危険で愚の骨頂

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「Thinkstock」より
 厚生労働省は、6月中にも生食用牛の肝臓(レバー)に続いて、生食用豚肉と内臓の販売・提供も禁止する予定だ。

 4月28日に意見公募が締め切られた厚労省のパブリックコメントの内容は、「豚の食肉および内臓を飲食店では生食用として提供してはいけない。小売店では中心部まで十分な加熱を要する等の必要な情報を消費者に提供しなければならないという基準を作る」というものだ。

 筆者は、この基準を作ることについて賛成である。生食用牛の肝臓(牛のレバ刺し)が、提供・販売禁止になったきっかけは、2011年に起きた「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件だ。富山県、福井県、横浜市で患者数181人、死亡者5人。死亡者には6歳の男児が2人含まれていた。

 この事件を聞いたとき筆者は、「6歳の子どもに生肉を食べさせる時代になったのか」と驚いた。生肉の危険性を知らない親が増えてきたことに愕然とした。

 しばらくしてから、牛のレバ刺しを法律で禁止するという話が出た時、複数のマスコミから、その是非について筆者は取材を受けた。どのマスコミにも「法律で規制するしか仕方がない。今は、法律で規制されたものはダメで、規制されていないものはOKと考えている人が多いようだ。そのために子どもが犠牲になるのは耐え難い」と答えた。

 それが今、現実のものになってきた。牛のレバ刺しが提供できないから、豚のレバ刺しを提供する店が増え、それを平気で食べる人が増えてきたのだ。命知らずと言っても過言ではない。生の豚肉や内臓は、食中毒の危険もさることながら、E型肝炎に感染する危険性もある。E型肝炎に感染すると死に至ることもある。だから、牛の場合は「肝臓だけが生食の提供・販売を禁止」したが、豚は「肉と内臓すべての生食用の提供・販売が禁止」されようとしている。

 厚労省も、豚肉や豚の内臓を食べる習慣など日本にはなかったので、あえて規制する必要はないと考えていたが、これ以上豚肉や内臓の生食が広がると犠牲者が出る危険性があるとして、規制する方針を固めたのだ。

 今回、鶏肉は「重篤になるケースがほとんどない」ということで規制は見送られたが、鶏肉と鶏肝臓の生食も食中毒のリスクは大きい。

自己責任を棚上げし、国に依存する消費者

 牛のレバ刺しも同様だが、犠牲者が出る前に規制するのは日本では珍しいことだ。「犠牲者が出ていないのに規制するのは、やりすぎだ」という批判もあるが、犠牲者が出てからでは遅い。