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中沢光昭「路地裏の経営雑学」

ダメな企業あるある!ダメな人がもっとダメな人を登用して人材レベル低下、エース社員が輝きすぎ

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「Thinkstock」より
 先日、子供向けの学習塾を始めた方と話す機会がありました。曰く、生徒がガラケーからスマートフォン(スマホ)に替えると、集中力が明らかになくなってしまうので、すぐにわかるそうです。著者自身も会社員の頃は会議の内容によっては確信犯的に暇つぶしツールとしてスマホを持っていくことがありました(もちろん現在はありません)。

 今回は本連載前回記事に続き、中小企業にありがちな、会社の仕組みなどさまざまなものがずさんで業績不振に陥るダメな会社によく見られる共通点・特徴を挙げていきます。

(1)契約書の扱いが適当


 筆者の経験則では、業績の悪い会社で、契約書類がきちんと整理・保管されていたケースはまれです。「きちんと」というのは2つ意味があって、ひとつは個別内容の妥当性を確認しているかです。その点が欠けていると、一事が万事であったり肝の部分において、ビジネスの特殊事情や交渉上必要性がないにもかかわらず、相手に有利になっていたりすることがあります。もうひとつは、書類管理の主管部署がなかったり、あったとしても単にファイリングだけして一元管理されていないなど、管理の点です。

『好景気だからあなたはクビになる!』(中沢光昭/扶桑社新書)
 会社に顧問弁護士がいたとしても対応は人それぞれで、気を利かせてビジネスの内容に突っ込んで確認する人もいれば、書面の体裁だけをチェックするような弁護士もいます。後者の場合、社員は企業間で契約書を見せ合ったりするわけでもないので、重要な項目について相手方が有利になっていることにすら気づいていないことが往々にしてあります。

 また、総務部や法務部で管理している場合でも、「同じような取引をしているはずのA社とB社で、なぜ支払い条件が違うのか?」「随分と相手方に有利になっているが、きちんと交渉したのか? できないのであれば、何か事情があるのか?」などと、担当部門に対して牽制機能を発揮している場合もあれば、機械的に管理している場合もあります。業績の悪い会社は、往々にして後者であることが多いです。

 こうした契約書の問題については、普段は特に問題が露呈しません。しかし、「これから業績を立て直していこう」という時や「何かを変えよう」という時に、大きな足かせになってしまうことが多いです。当然、契約内容は急に変えられないので、取引先と交渉して修正するのに半年~1年単位の時間がかかってしまい、変革のスピードを損なわせたりもします。

(2)エースが輝きすぎている


 どこの会社や部署にもエースという人がいます。それが誰なのかが明確すぎることが、業績の悪い会社に見られる共通点です。裏を返せば、他の目ぼしい人材がまったくおらず、その差が激しいということです。