仕事や人間関係、夢など、何かに悩んでいるとき、誰かの言葉に救われたという人は多い。何かを気づかせてくれる言葉に出会えるかどうかが、人生を大きく左右することになるかもしれない。
『心に刻みたい賢人の言葉』(植西聰/著、あさ出版/刊)は、夢、行動力、思考力、心、人間関係、信頼、運、成長、幸福、にまつわる賢人たちの言葉を紹介した一冊。
賢人たちの言葉はどんなものがあるのか。いくつかここで紹介しよう。
■「失敗とは、うまくいかないということを確認した成功だよ」トーマス・エジソン
発明王エジソンは、何か一つのものを発明するために何千回もの実験をした人物だ。
失敗はネガティブに受け止められるが、実はそうではない。失敗の可能性が減るということ。成功に一歩ずつ近づきつつあることでもある。
エジソンからすれば、失敗とは「この方法ではうまくいかないこと」を確認したにすぎない。失敗したら別の方法を試みる。そうすることで、成功する確率が高まる。それでもダメならさらに別の方法を試せばいいのだ。
■「役に立たないように見えるものでも、必要になって役に立つこともある。この世に無用なものは存在しない」老子
自分が得意なことは、意外なときに、意外な形で生きてくる。例えば、食べ歩きの趣味が高じて、新商品のアイデアが思いつくこともあるだろう。
得意だけれど何の役にも立ちそうにないと思っていたことが、ある日、運命を変えるということは起こりえるのだ。どんなことでもかまわないので、自分の得意分野を思い起こし、何かに役に立ててみるといい。
■「およそ事業するには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず大きな利益をもたらす」岩崎弥太郎
明治の動乱期、岩崎弥太郎は政府の仕事を受注することで多額の利益を得ていた。しかし、彼はその利益を一人占めすることはなかったという。
「利益は社員が一丸となって働いてくれた賜物」と考え、臨時の給与として分け与えたのだ。これが「ボーナス」の始まりといわれている。富を独占することなく、社員に還元する。その根底には、他人の幸せを願う利他愛の精神があったからこそできたのだ。利他の精神が強ければ強いほど、恩恵が何十倍にもなって自分の所へ跳ね返ってくるのだ。
本書では、アインシュタイン、ゴッホ、カーネギー、老子、ヘレン・ケラー、ウォルト・ディズニーなど、多くの賢人たちの名言を掲載している。人生で悩み苦しみ、葛藤し、困難と向き合いながらも成功をつかみとった時代の賢人たちの言葉は、生きていくためのヒントや力を与えてくれるはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。