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庭山一郎「BtoBマーケターの視座から眺めてみれば」

モノを買う理由は「後付け」?ロジカルに語ることでしか見えない「解決の糸口」

文=庭山一郎/シンフォニーマーケティング株式会社代表取締役

世の中はロジカルではない事象であふれている

 こうした環境で25年もビジネスをしていると、自然にロジカルな思考回路が研ぎ澄まされます。そこでこの連載では、そのBtoBマーケターの目から今の世の中はどう見えているかを解説してみようかと思います。案外それが世間に馴染みの薄い「BtoBマーケティング」を理解してもらう早道かもしれないと私は考えています。

 当然ですが、今の日本はロジカルとはいえない事象であふれています。その多くは、ロジカルでなくても構わないものです。例えば私は、テレビで笑顔をふりまくアイドルの名前はほとんどわかりませんし、その人がなぜ人気があるのかもわかりません。また、最近の男性用スーツはなぜ細身であんなに窮屈そうなのかもさっぱりわかりません。でもそうしたアイドルのトレンドやファッションはロジカルである必要はないし、それが当たり前なのです。

 一方、ロジカルでなければならないこともあります。本来そこはロジカルに語るべきだということが、ファッションや音楽のようにエモーショナルに語られています。人口問題、ロボットと人間との共生、ベンチャー育成の風土、企業の組織論、地方都市の中心商店街の衰退など、こうした事象はロジカルに語られなければ解決の糸口が見出せないものです。

 本連載では、それをBtoBマーケターの視座から観える「景色」として、解説していこうと思っています。
(文=庭山一郎/シンフォニーマーケティング株式会社代表取締役)

庭山一郎/シンフォニーマーケティング株式会社代表取締役

庭山一郎/シンフォニーマーケティング株式会社代表取締役

1962年生まれ。アスクプランニングセンター、日本オルテックを経て1990年にシンフォニーマーケティングを設立。データベース・マーケティングの導入コンサルティング、インターネット関連事業などを手がける。
実戦的なマーケティングの経験を基に法人営業(BtoB)の顧客・見込み客管理に特化したアウトソーシングビジネスに着手。 森林の再生をライフワークにするナチュラリストでもある。
シンフォニーマーケティング株式会社

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