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異次元の訪日外国人爆増で、日本がパンク状態…ホテル客室7割が外国人、出張にも支障

文=和島英樹/ラジオNIKKEI 記者
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 藤田観光は今年4月、東京・新宿のコマ劇場跡地に「ホテルグレイスリー新宿」を開業した。ゴジラのモニュメントが話題のホテルで、客室は970室。(4~6月はプレセールス期間となっているが、稼働率は60~70%程度)と順調。

 驚くべきは総客数に占めるインバウンドの比率が、6月に67%となっていることだ。新規オープンのホテルで、3人に2人は訪日外国人客。団体でなく個人利用が大半で、旺盛な需要を背景に客単価の上昇にも寄与している。

 15年12月期上半期(1~6月)の損益は会社計画を超過達成した。藤田観光は現在、運営する「新宿ワシントンホテル」の本館高層階(15階~24階)を改装中。年度後半には低層階を改装し、16年春には全1297室がフル稼働になる見込み。来年は沖縄、京都にも新規ホテルをオープンし、17年にも新施設を相次いで開業する。中期計画では「観光立国のリーディングカンパニーを目指す」としている。計画最終年の19年に経常利益48億円(今期は休業もあるため17億円の赤字計画)を狙うなど、利益も急拡大となる見通しだ。

 20年の東京オリンピックに向け、交通インフラや宿泊施設の整備などの動きはこれからも継続しそうだ。
(文=和島英樹/ラジオNIKKEI 記者)

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