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「一杯やるか!」事件のあの法律事務所、今度は清原逮捕に「便乗」宣伝活動が波紋&物議呼ぶ

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岡野武志弁護士のツイート

 またあの法律事務所がやらかした。強姦事件を起こした犯人が不起訴処分となり「一杯やるか!」と満面の笑みを浮かべる漫画をホームページ上で公開し、猛批判を浴びたアトム法律事務所(2015年12月23日付当サイト記事『強姦犯を不起訴に持ち込む→一杯やるか!あの法律事務所のトンデモ広告に批判殺到!』参照)。

 今度は、著名人の事件に便乗した宣伝を疑われる広報が波紋を呼んでいる。

 同事務所代表の岡野武志弁護士は2月2日、「清原和博選手の覚せい剤(覚醒剤)取締法違反の逮捕に関するテレビ取材については、朝10時よりアトム法律事務所新宿支部、同大阪支部で対応可能です。取材希望のマスコミの方は下記までお電話ください。24時間体制で受付対応しています」とTwitterで告知した。

 これをめぐって、弁護士の間からは「アトム法律事務所は清原容疑者の弁護を受任しているのか?」と疑問の声が噴出。もし、アトム法律事務所が受任しているなら、マスコミからの取材対応について事前の対策をすることも納得いく。しかし、もし無関係ないのであれば、このような告知を積極的にするのには疑問がある。

 そして、別の弁護士が告知に従って同法律事務所に直接問い合わせをするという意外な事態に発展。どういう事情でこのような告知をしているのか聞いてみると同事務所は、「清原事件が報道されて以降、事務所のフリーダイヤルにマスコミからの電話が殺到し、一般のお客様からの相談電話がつながりにくくなっている。このため、岡野弁護士がツイッター上に案内を出した」と回答したという。

 しかし、現在のところ、テレビでアトム法律事務所の弁護士が清原容疑者逮捕に関連してコメントを出していることは確認できない。業務に支障を来すほどマスコミから電話が殺到していたはずだが、どうなっているのか。

 清原容疑者の逮捕は、世間の注目を集めるホットトピックだ。こうしたテーマで取材を受ければ、事務所のPRにもなる。岡野弁護士は、過去の取材実績についても、「NHKはじめ民放各社からのテレビ取材実績が100件以上ある弊所の弁護士がお応えします。取材慣れしているため撮影は非常にスムーズです」とブログでアピールしている。

 一方で、「電話取材限りの案件は受け付けておりませんのでご遠慮ください」として、影響力の高いテレビ出演は引き受けるが、電話取材は拒否している。メディアに好意で協力するというわけではなく、自分の事務所の宣伝になるものだけを受け付けるという姿勢が、さらなる批判を呼ぶ原因となっている。

 有名人の事件に絡んで事務所のPRをするとは商魂たくましい限りだが、公共性の高い刑事事件専門をうたう事務所の行動としては不適切との批判が多い。「一杯やるか!」事件から日を空けずに起きた今回の騒動。アトム法律事務所の広報活動は、今後も物議を醸しそうだ。
(文=則本正義/フリーライター)