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「担当美容師がランクアップしたので料金上がります」美容院のランク制、おかしくないか?

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「Thinkstock」より
「お客様の担当美容師がランクアップしたので、お支払いいただく料金も本日より1000円アップします」――


 美容院でこう告げられた経験を持つ人も多いのではないか。この美容院独特の「ランク制度」は、他業界ではあまり聞かないし、業界でも取り入れていない店舗もあり、実に曖昧で客側にとっては納得がいかないと感じてしまうこともある。

「引っ越しを機に新しい美容院に通い始めたのですが、あるとき担当の美容師から『ランクが上がってアートディレクターになりました』と報告を受けました。美容師にとっては喜ばしいことなのだろうと祝福しましたが、当然のごとく『今日から料金にもランク料が上乗せされます』と言われたときは、正直『げっ』と思いました。その日は断るのも悪くて従いましたけど、以前通っていた美容院ではそんなことなかったので、美容師のランクで料金が変わるなんて非常に違和感を感じました」(20代女性)

 この女性はその後、ランク制度のない別の美容院に通うようになったという。そもそも、美容師のランクにはどのようなものがあるのか。

「店にもよりますが、ディレクター、トップスタイリスト、スタイリストに分けられていて、大きな店ならさらにアートディレクターやサロンディレクターなどがいる場合もあります。一番ランクが低いのはスタイリストで、まだアシスタント業務中心か経験浅めの人が多いです。逆にディレクターは経験豊富で、店のオーナーレベルの人が増えてきます」(元美容師男性)

 前述のとおり不満の声も多いランク制度だが、逆に安心だと感じる人もいるようだ。

「美容師を選ぶ基準になりますよね。気に入らない髪型にお金は払いたくないので、少々高い料金を支払っても腕の確かな人に切ってもらいたい」(30代女性)

美容師の間でも疑問視する声


 では、なぜこうした賛否両論が出るランク制度を、美容院は取り入れているのだろうか。

「料金一律の店に対し、指名料がある店は給料が歩合制になっていることが多いので、ランクアップが美容師のモチベーションになるのです。そういう店の美容師は、ランクが上がらないと給料も悲惨ですからね。ただ、美容師の間でもランク制度を疑問視する声も多いです。たとえば高級レストランは料金が高額ですが、同一店内で料理を提供するシェフの経験年数によって料金が変わることはありません」(前出・元美容師)