NEW

ローソン、3位転落で地盤沈下深刻…ファミマにすらことごとく敗北、玉塚社長不信広まる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ローソンの店舗(撮影=編集部)

 流通業界は激変の時代に突入した。今年9月1日、コンビニエンスストア3位のファミリーマートと同4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合する。2位だったローソンを抜き、最大手のセブン-イレブン・ジャパンに国内店舗数で肉薄する「新ファミマ」が誕生する。

 これを受けて、2位の座から滑り落ちるローソンが動いた。三菱商事出身の竹増貞信副社長が6月1日付で社長兼最高執行責任者(COO)に就任する。玉塚元一社長は会長兼最高経営責任者(CEO)に就く。

 玉塚氏は「競争が激しい事業環境の中で成長するには、筆頭株主の三菱商事を巻き込み総力戦に持っていかなければならない」と語る。

 ファミマとサークルKサンクスの経営統合は、伊藤忠商事が主導した。ローソンは三菱商事出身の竹増氏のもとで、三菱商事と一体になって2位奪還を目指す。

 玉塚氏は2014年5月、ローソン社長に就いた。このトップ人事を、関係者の多くは意外感をもって受け止めた。ローソンの親会社である三菱商事の当時社長だった小林健氏(現会長)をはじめとする経営陣が、玉塚氏の経営手腕に疑問を持っていることが知られていたからだ。

 玉塚氏は12年間経営トップにあった新浪剛史氏が事業再生会社、リヴァンプからスカウトしてきた。新浪氏の強力な後押しで社長の椅子に就いたわけだが、この時すでに、三菱商事は“ポスト玉塚”を見据えた人事を行っている。

 代表権のある副社長に竹増氏を送り込んだのである。竹増氏は大阪大学経済学部を卒業して三菱商事に入社後、畜産畑を歩いた。当時の上司は、今年4月に三菱商事の社長になった垣内威彦氏である。14年5月にローソンに移る直前には、小林氏の業務秘書を務めていた。

 竹増氏は小島順彦社長(現・取締役相談役)時代に広報部報道チームのリーダー。05年から広報の責任者、10年4月に小林副社長秘書、同年6月に小林氏が社長に昇格するとともに社長秘書になっている。

 ローソン副社長になってからは、14年に買収した成城石井やシネコン運営会社、ユナイテッド・シネマのほか、参入を計画していた銀行業務の開拓などを担当してきた。加盟店のオーナーとの関係が深いわけではなかったので、コンビニ事業に携わったのちに社長に昇格するとみられていたが、時期が早まった。新ファミマの誕生で、ローソンは業界第3位に転落するという緊急事態を迎えたからである。