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スズキ、悪質な違法行為の実態解明せずに販売続行の暴挙!鈴木会長、強弁し開き直り

文=編集部
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スズキ、悪質な違法行為の実態解明せずに販売続行の暴挙!鈴木会長、強弁し開き直りの画像1スズキ・鈴木修会長(つのだよしお/アフロ)

 5月18日、スズキは法令と異なる方法で燃費データを計測していたことを国土交通省に届け出た。対象となるのは軽自動車の「アルト」と「ワゴンR」、小型車の「スイフト」などスズキが現在販売している全16車種と、他社にOEM(相手先ブランドでの製造)供給している11車種の合計27車種で、2010年以降に生産した210万台。

 鈴木修会長は同日に記者会見し、「定められた通りの測定方法を用いていなかったことについて、深くおわび申し上げたい」と陳謝したが、すぐに「悪意はなかった」と強調した。

「意図的な燃費データの改竄ではなく、燃費については再確認して、まず間違いない。お客様にご迷惑をおかけすることはない。生産・販売は続けさせていただく。販売店には自信をもって売ってもらいたい」(鈴木会長)

 国交省の幹部は「三菱自動車、スズキとも法令を軽く見ているのではないのか」と厳しい言葉を投げかけた。三菱自、スズキ以外に不正(の届け出)はなかったと国交省は明らかにしたが、メーカーが提出するデータに依拠した国の型式認証制度を見直さなければいけない。国交省は根拠となる詳しいデータの提出の義務付けや抜き打ち検査の導入のほか、罰則規定の新設などを検討している。「メーカー性善説」に立っていては問題の解決にはならない。

「国交省の定める法令と異なる方法で燃費データを測定していた」と、スズキは主張しているが、実態はもっと悪質だ。

 実験室内で燃費試験用のデータを測定しながら、テストコースでも実際に対象車両を走らせ、日付や測定環境などを提出書類に記載していた。

 自動車の生産・販売に必要な型式指定の申請時には、テストコースの場所や測定日時、天候、気温、気圧など、測定した時点の環境の記載が義務付けられている。スズキは実験室内のデータを積み上げて、テストコースでの測定日などを加えて申請書類をつくっていた。

 これは、違法測定をしていたことを隠蔽するための状況証拠づくりにほかならない。

 鈴木会長らは「テストコースで惰行法によって実測したが、その結果にばらつきが大きく、使用できなかった」と釈明し、法令と異なる方法で計測した数値を使った理由を述べた。静岡県にあるテストコースが海沿いに位置していて、風の影響で測定値がばらついたということらしい。それならば、テストコースに風除けを設置すればいいのではないか。しかし、スズキはそのコストを嫌い、利益を優先し効率を重視した結果、違法行為に手を染めたのだ。

BusinessJournal編集部

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