仕事で周囲が思うように動いてくれない、とイライラを募らせることはよくあること。特にリーダーやリーダー的な立場を任されているときは、なおさらだろう。
そんなときに決まって思うのは「感情をもっとコントロールできれば……」ということ。怒っても雰囲気が悪くなるだけで良いことはない。ならば、怒らない技術を身に付けたいものだ。
■ストレスが溜まる理由を把握する
『マンガでよくわかる怒らない技術』(嶋津良智/著、 アサミネ鈴/イラスト、星井博文/その他、フォレスト出版/刊)は、「怒り」「イライラ」をいかに解消するかをテーマに、累計92万部を突破したシリーズ「怒らない技術」をマンガ化した一冊。ストーリーで「怒らない技術」を学ぶことができる。
怒りたいと思ったときにグッと我慢するとストレスになると思っている人も多いのではないか。
しかし、怒ることとストレスが溜まることの関係を誤解しないようにしなければいけない。怒らないからストレスが溜まるのではなく、いつまでも目の前の状況が変わらないからストレスが溜まるのだ。
■怒らずに「伝える」4つのポイント
怒らない技術の目的は、解決できることにフォーカスして、目の前の状況を変えること。
このとき重要なのが「きちんと伝える」ということだ。きちんと伝えることで、相手が行動を変えてくれれば、ストレスが溜まることもなくなる。
この上手な伝え方には、以下の4つポイントがある。
1.どんな行動に問題があったのかという具体的な事実
2.具体的な影響
3.どんな感情が自分自身に芽生えたのか
4.相手への尊重をしっかり示す
この順番は前後してもいいが、1~4の要素を入れ、相手に対して自分の考えを伝えることが大切だ。特に4の「相手への尊重」を忘れないこと。
自分の気持ちをいいっぱなしにするだけでは、コミュニケーションは成り立たない。最後に必ず、「いろいろ話したけれど、正直な気持ちです。どう思ったか、聞かせてくれませんか」と相手の気持ちを聞くことが大切だ。
著者の嶋津氏は、怒らない技術においては、決して怒ってはいけないという。怒りの8割は、自己満足のために表出している不要なため、この8割の不要な怒りをなくしましょうということだ。
仕事で人と接していれば、イライラすることもあるかもしれないが、感情をコントロールすることで、仕事も人間関係もうまくいくはずだ。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。