この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は林賢一氏が、スポーツジムで使われているシャンプーに関する謎に迫ります。
【ご回答いただいた企業】
ティップ.クロスTOKYO 渋谷
ついに泳ぎ始めた――。中年にさしかかり、おなかのふくらみが止まらなくなってきたからだ。摂取カロリーを減らしても、おなかはへこまない。日々、歩くようにしているが、おなかはへこまない。糖分を制限しているが、おなかはへこまない。
もうこうなったら泳ぐしかない。
幸いなことに、筆者の所属事務所が提携しているスポーツジムがあり、月に3回まで使用可能とのこと。高校の体育以来のスイミングだったが、なんとか月に3回通い続け、少しは体力がついてきた……と信じたい。
十数年ぶりのスイミングのため、体力が回復するまでには、かなりの時間がかかる。なんならスイミング後、シャンプーする手に力が入らないこともある。数百メートル泳いだだけで、このていたらくである。
その一方で、それほどの脱力状態でシャワーを浴びていると、「俺、泳いでいるんだ」「俺、疲れているんだ」と身体が実感しているようで、ちょっと気持ち良くもある。そんな心地良さに浸りつつシャンプーとリンスをする。ふと容器を見ると、なんの表示もない。
「どこのシャンプー?」「どこのリンス?」……先ほどまで適度な疲れに浸っていたのに、すぐに雑念が頭を駆け巡る。その疑念はいつまでたっても続き、シャンプーが終わらない。もはや自分のおなかなんてどうでもよくなっている。それよりも、このシャンプーがどこの商品なのか知りたい。なぜこんなことに引っかかるのかは、わからない。だが気になる。
超格安シャンプーだった
そこで、ティップ.クロスTOKYO 渋谷に直接聞いてみた。
「シャンプーとリンスは、御社のオリジナル製品ですか?」
担当者 一旦確認してまいりますので、少々お待ちください。(数分後)すみません、お待たせいたしました。シャンプーですが、オリジナルではなく業務用で購入しているものです。
–それはリンスやボディソープも同じでしょうか?
担当者 そうです。