同じ大学を出たのに、久々に会ったら年収の差が歴然としていた。同期で入社した仲間が、いつのまにかプロジェクトリーダーに抜擢され、社内の存在感が増していたetc……。
能力はほぼ一緒で、スタートラインも同じ。なのに、なぜこうも「差」が生まれてしまうのか?こんな悔しい思いを抱えている人は、きっと少なくないはずです。
一流メイクアップアーティストとしてこれまで10万人以上の「顔」を見てきた経験を持ち、ビューティープロデューサーとして活躍する及川尚輔さんは、「自分の人生はもっとうまくいくはずなのに」と悶々としている人は「人を見抜く力」が足りないからだ、と指摘します。
■顔は情報の宝庫! 初対面の相手はココを見よ!
「人を見た目で判断してはいけません」――私たちは、小さいころからそのように言われて育ってきました。確かに、“見た目”では断定してしまってはいろんなチャンスを逸したり、人間関係に深みが出ないものかもしれません。
しかし、及川さんは「顔」に限っていえば、「情報の宝庫」であり、「人を“顔”で判断しなさい!」とまで言っています。会って瞬時にその人の性質がわかれば、その人にぴったりなトークや接し方を講じることができ、一気に距離が縮まるというわけです。
及川さんの著書『顔を見れば9割わかる』(アスコム刊)では、及川さんの独自の統計学から編み出された「人の見抜き方」が、わかりやすく記されています。
たとえば、人と会って話すとき、最初にその人の顔のどこを見ますか?
及川さんは「まず、輪郭を見なさい」と言います。個性が如実に出る目や鼻、口元でもなく、なぜ「輪郭」なのでしょうか?
「女性はメイクで目や鼻、口元の印象を演出できますよね。メイクをしない男性であっても、表情やしぐさで印象を変えることができます。でも、輪郭だけは正直です。輪郭は基本的に遺伝の要素が大きいですが、よほど太ったりやつれていたりしない限り、印象操作がしづらいパーツ。その人のパーソナリティの根幹は、ほぼ輪郭でわかります」(及川さん)
その輪郭は大きく分けると「卵型タイプ」「丸型タイプ」「逆三角形タイプ」「四角形タイプ」「面長タイプ」の5パターン。
「卵型タイプ」……温厚で協調性はあるが保守的。
「丸型タイプ」……ポジティブ思考でクリエイティブだが、気分屋。
「逆三角形タイプ」……計画性があるが、損得勘定で動き、冷たい。
「四角形タイプ」……バイタリティと決断力があるが、頑固。
「面長タイプ」……感情が安定しているが、何事にも慎重で創造性に欠ける。
「表情やしぐさはいくらでも嘘をつけます。だからこそ、顔に出ている情報を読み取ることが大事」と及川さんは言います。