2017年になり「今年こそは貯金をする」と心に決めた人は少なくないのではないだろうか。
もちろん貯金するための方法をしっかり実践することは大切だが、お金を貯めるための姿勢を持つことも大事だ。
そこでヒントになるのが「捨てること」。部屋の片づけだけでなく、人生においても「捨てる」ことで人生を豊かにすることができるのだ。
『1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の「悪い」習慣』(午堂登紀雄著、日本実業出版社刊)は、「欲しいものを手に入れる生き方」から、「大切なものだけを残す生き方」へシフトする、40の方法を紹介した一冊。そして、捨てるべき習慣として「言葉」「人間関係」「モノとお金」「仕事術」「働き方」「弱い心」を本書では挙げている。
その中から「モノとお金」をピックアップしてみよう。
節約・貯金志向を捨てられない人は、人生の縮小均衡を招き、逆に捨てられた人は、深く豊かな人生を得られると著者は語る。
お金を貯めても、ただ貯めるだけでは安心材料以外の意味はない。このときの問題は「自分へ先行投資する」という発想になりにくいということ。つまり、貯めることが目的になってしまうのである。そういう人に限って「自分へのご褒美」と称し、どうでもいいものを衝動買いしてしまったり、信じられない投資詐欺に手を出してしまう傾向があるという。
しかし、本来お金はただの道具である。貯めたお金で何をするかという目的があるからこそ、貯金が合理的な行動になるのではないだろうか。
いくら貯めても使わなければ自分を向上させる一手にはならない。それはモノを捨てることでスペースを作り、新しいモノをどんどん吸収することと似ている。
節約・貯金をすることが目的になってはいないだろうか。でも、大事なのはその先であることを忘れてはいけない。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。