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平野雅章「FP相談1600件でわかった全体最適マネー術」

ネット等の保険ランキング、そのまま信用はNG?…がん保障はがん保険以外の選択肢も

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 たとえば、がんの保障を確保したいケースでは、がん保険ではなく、特定疾病保障保険(がん・急性心筋梗塞・脳卒中を保障対象とする保険)や医療保険につけることができるがんの一時金特約などを顧客に勧めることも多い。がん保険は終身保障がほとんどで、働いている期間だけ保障を確保したいときに一定期間だけ保障する定期タイプの選択肢に乏しい。そのため、定期タイプの割安な特定疾病保障保険も私は検討に加えている。また、医療保険のがんを保障する特約には、多くのがん保険よりむしろ優れた保障内容を持つものもあり、手厚い保障を求めなければそれで充分というケースもある。

全員にとってベストな保険商品はない


 ランキングの商品選定では、保険商品の主契約の保障内容や保険料のほかに、選択してつけることができる特約や無料で提供される付帯サービスも考慮されるのが普通だが、家族の状況や働き方などで一人ひとり、特約や付帯サービスの必要性は異なる。特約が必要ない人にとっては当然、よい保険の順位が変わる可能性がある。

 雑誌やネットの保険ランキングは、加入する保険の候補を挙げるためには、非常に役に立つ。私もそう思い、ランキング選定に協力している。たとえば、予備知識がないために自分で判断できず、言われた通りに加入してしまうという事態を避けるために、保険ショップに行く前や保険会社の営業マンに会う前に、ランキングを見ておくのは有効だろう。

 しかしながら、年齢や性別、家族の状況や働き方などが異なる人にとっては、ベストな保険も異なるのが普通。ランキングをそのまま自分にあてはめて考えるのは、無理があるのだ。あなたにとってどの商品が合っているかを知るには、ファイナンシャルプランナーに有料で相談する、あるいは複数の保険ショップに行って提案される商品を比較するなど、ひと手間かける必要がある。
(文=平野雅章/横浜FP事務所代表、CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

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