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「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!

文=猿渡菜都美/株式会社フォークラス
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「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!の画像1愛知県名古屋市の「レゴランド・ジャパン」

 4月に愛知県名古屋市にオープンした「レゴランド・ジャパン」。開業前には年間来場者約200万人、1日あたり5500人弱を見込んでいたという。東海地方で年間来場者数200万人ほどのテーマパークといえば、「名古屋港水族館」や「鈴鹿サーキット(モートピア)」があるが、レゴランドはそれらに肩を並べることができるのか。

 開業後、インターネット上では「人が少なくガラガラである」という声も少なくない。「人通りの少ない場所に位置しているから、仕方ない」という声もあるが、意外とアクセスは悪くない。電車では、名古屋駅から金城ふ頭駅まで1本24分、車では伊勢湾岸自動車道の名港中央ICを降りてすぐ。決して「行きづらい」場所ではないのである。

 では、何が人を遠ざけているのか。やはり「価格」だろう。大人1人6900円という入園料は、決して安くない。オープン前には、各種報道で東京ディズニーランド(TDL)やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と入場者数や入園料を比較されていた。こうした報道が、人々に「強気な価格設定」というイメージを植え付けたのではないだろうか。

 とはいえ、価格に見合うサービスや楽しさを享受することができれば、行く価値はあるだろう。そこで、レゴランドは本当にコストパフォーマンスが悪いのか、どのくらい楽しめるのか、確かめるべく足を運んでみた。

アトラクションは10分待ち&貸し切り気分も

 6月のある土曜日に、2歳の息子を連れてレゴランドへ。すでに訪れたことのある友人や知人からは「楽しかった」という声を多く聞いていたので、期待を持って行った。

 事前にネットで「1DAYパスポート」を購入していたため、チケット売り場に並ぶことなく、バーコード提示でスムーズに入園した。「1DAYパスポート」や年間パスポートの利用者が多いのか、チケット売り場にはほとんど人が並んでいなかった。

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 あくまで体感だが、「土曜のわりには来場者は少なめ」だと感じた。子どもが走り回っても、見失わない程度の人の多さである。客層はファミリー層が多く、ベビーカーが目立った。レゴランドのアトラクションは、基本的に抱っこひもでの利用がNGのためだろう。各アトラクション乗り場の近くには、ベビーカー置き場が設置されていた。アトラクションの待ち時間は5~45分ほど。

「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!の画像3「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!の画像4

 混んでいると予想していた「Splash Battle(スプラッシュ・バトル)」は10分待ち。しかも、人数が少なかったためか、定員MAXではなく、1~2グループでの乗車だったため、ちょっとした貸し切り気分を味わうことができた。

「S.Q.U.I.D. Surfer(スクイッド・サーファー)」や「Lost Kingdom Adventure(ロスト・キングダム・アドベンチャー)」は待ち時間45分ほど。人気といわれるアトラクションでも、このくらいの待ち時間だったため、子どもも駄々をこねることなく待つことができ、子連れの身としてはストレスなく回ることができた。

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 唯一、気になったのは飲食店の人のばらつきだ。レストランは人気メニューなどを推しているためか、店内はほぼ満席。しかし、ハンバーガー店はほとんど人がいない状態で、2階席やテラス席も数組だけで閑散としていた。

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 お昼の時間帯から外れていたが、広い店内にこれだけ人がいないと「経営は大丈夫だろうか」と少し心配になった。

   軽くつまめるスナックやポップコーンの値段感は相応。息子は、レゴ型のポテトフライを「くっつかなーい」と言いながら楽しそうに食べていた。

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 少し「高いな」と思ったのは園内の自動販売機のドリンクで、500mlで200円以上。5月14日からは水筒の持ち込みがOKになっているため、今後は水筒持参のほうがいいかもしれない。

子どもが楽しめるアトラクションや仕掛けが満載

 総合的な満足度は、TDLやUSJなどのほうが上だと思うかもしれない。しかし、それは大人目線の考え方だろう。レゴランドは、「2歳から12歳のお子様とそのご家族が1日を思いきり楽しめる」テーマパークである。そもそも、ターゲットはファミリー層なのだ。筆者と息子は閉園まで遊び尽くし、「次はいつ行こうか」と話しながら帰るほど、とても満足した。

 アトラクションは身長90cm以上(保護者同伴)で乗れるものが多いため、2~3歳がテーマパークデビューとして楽しめる時期だろう。赤ちゃん連れで行く場合は、1人座りができるかどうかがひとつの目安である。

 最後に、子連れでの評価ポイントをまとめてみた。

・待ち時間がそこまで長くないので、子どもが飽きることがない

・アトラクションは家族で協力して行ったりまわりの人と競ったりするものが多く、「交流」や「やりとり」を楽しむことができる

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・園の至るところにレゴのモニュメントがあり、子どもが触ったり乗ったりして楽しむことができる

「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!の画像9「ガラガラ」と悪評噴出のレゴランド、逆に混雑なし&子ども大はしゃぎで最高!の画像10・アスレチックがあり、子どもたちが自由に遊べるため、親は見守りながら少し休憩できる
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・園内は2歳の息子が歩いて全部回れるほどの広さで、そこまで人が多くないので走り回っても危なくない

 正直言って、非常にコスパの良さを感じた。しかし、この評価は「混雑がないからこそ、ストレスなく楽しい」という部分が大きい。もし、これから人気が出て混雑した場合は、また評価が変わるだろう。

 混雑のない今だからこそ、コスパの良い現状を満喫してほしい。家族連れには本当におすすめだ。やや高い価格も気にならないくらい、楽しむことができるだろう。

2カ月でテナント撤退…メイカーズピアの今

 レゴランドには隣接して「メイカーズピア」という複合商業施設がオープンした。しかし、「テナントの飲食店がわずか2カ月で撤退した」と報道され、これも「レゴランド=不人気」の印象を加速させた。

 このメイカーズピアにも行ってみたところ、確かに人は少なかった。

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 レゴランドや近隣の「ファニチャードーム」「名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)」に行くついでに寄る人はいるのかもしれないが、メイカーズピアを目的に訪れる人は少ないのかもしれない。

   しかし、中心部の広場に行くと多くの人がいた。芝生が敷かれており、寝そべったり遊んだりする人たちでにぎわっている。

 1時間ごとに行われる噴水ショーでは、噴水のまわりに人だかりができ、子どもを中心に「わー」「すごいー」と歓声が上がっていた。筆者が見たときはAKB48の『ヘビーローテーション』に合わせて噴水が発射されていた。

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 広場のまわりのテナントには、それなりに人が入っており、ごはんどきの時間帯には並んで待つ人たちも見受けられた。やはり、テナントの立地によって集客は全然変わってくるのかもしれない。

 課題の多そうなメイカーズピアではあるが、珍しいお店が並んでいるので、レゴランドに行った際にはぜひ寄ってみてほしい。筆者は土曜日に回りきれず、翌日あらためてメイカーズピアに遊びに行ったくらい、興味をそそられた。

 2018年には、レゴランドの隣接地にホテルが完成する予定だ。それらの施策によって、今後は来場者数が増えるかもしれない。良くも悪くも、人があまり多くないこの時期に訪れるのがオススメである。特にターゲットである子どもと一緒に行けば、楽しめることは間違いない。
(文=猿渡菜都美/株式会社フォークラス)

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