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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

就活、空前の売り手市場でも「最終面接で落ちる」人の共通点

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「Gettyimages」より

 文部科学省と厚生労働省が発表した平成30年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日時点)によると、大学生の就職率は前年同期比から0.4ポイント増の98%で、平成9年の調査開始以来過去最高を記録。

 今年度の就活生に関してもその“売り手市場”は変わらないが、いよいよ就活が大詰めを迎えた時期でもなかなか最終面接がうまくいかず、内定を取れない学生も少なくないはずだ。

 あと一歩に迫っているだけに、そんな状況から“就活うつ”に陥ってしまう学生もいると聞くが、そういった人たちには何が足りないのだろうか。以前の記事に続いて、立教大学経営学部の教授で多くの学生の進路を見守ってきた有馬賢治氏にその理由を聞いた。

社内の階層ごとに異なる意思決定の考え方


「内定を取るための最後の関門として、役員や社長による面接を課している企業が多いと思いますが、この際、それまでの面接戦略から頭を切り替えないといけません」(有馬氏)

 人手不足とはいえ、企業の“厳選採用”の風潮はまだ残っている。「売り手市場だから大した対策をしなくても大丈夫」と高をくくっていると、複数回ある面接の、その最終局面でふるいにかけられてしまうのだろう。有馬氏は経営組織の意思決定方法を理解して面接に臨むべきだという。

「企業の意思決定の内容は組織階層で異なり、通常『ロアー』『ミドル』『トップ』の3段階で意思決定が行われています。ロアー・マネジメントの意思決定は上司から与えられた目標の日常業務の範囲でなされ、反復的、定型的、社内的です。ミドル・マネジメントの意思決定はロアーとトップのコンフリクト(衝突)の解決や調整に関するもので、定型化されている部分とそうでない部分、社内的な場合と社外的な場合があります」(同)

 一方、最終面接で相手にするような経営者や役員クラスのトップ・マネジメント層の意思決定は、全社的な意思決定のために考え方が全く違っているという。

「トップ・マネジメント層の意思決定は、非日常的で非反復的、つまり創造的で不確実性がもっとも高い場面での意思決定が求められています。トップの意思決定は、ビジネスでの戦略を考えていることとほぼ同義で、ロアーとミドルの意思決定とは根本的に違います。序盤や中盤の面接を乗り越えられても、最終面接でうまくいかないということは、つまりロアーやミドルが求める受け答えができていても、トップ層に響くような対応ができていないと考えた方が良いでしょう」(同)

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