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『ソーシャルもうええねん』著者・エンジニアブロガー村上福之インタビュー

あの異色ブロガーが、“しょっぱい”出版ビジネスの闇に挑む

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あの異色ブロガーが、“しょっぱい”出版ビジネスの闇に挑むの画像1『ソーシャルもうええねん』
(Nanaブックス/村上福之)
 自身のブログは総アクセス2200万PVをたたき出し、はてなブログのブックマークでは常に上位をキープ。2010年度アルファブロガー・アワードも受賞している、クレイジーワークス代表取締役総裁の村上福之氏が、10月、著書『ソーシャルもうええねん』(Nanaブックス)を出版した。

 「ソーシャル蟻地獄に落ち込まない思考術」

をテーマとする本書は、発売前からAmazonビジネス書部門ランキングで2位となり、取次から「もっと刷って」と依頼が来るなど、異例の売れ行きとなっている。

 その裏には、著者自身が、徹底して出版ビジネスの仕組みを研究し、出版業界関係者への取材を行うなど、「本が売れる」ための妥協なき取り組みがあった……。

 そんな村上氏に、今回、本書のエッセンスに加えて、

 「出版という“しょっぱい”ビジネス」
 「『本を売る』にはどうすればよいのか?」
 「エンジニアの生き方」

などについて語ってもらった。

ーー村上さんといえば、敏腕プログラマー/エンジニアとしてだけでなく、2010年度アルファブロガー・アワードを受賞するなどネット界でも著名であるにもかかわらず、今回の本が初めての著書だとか。少し意外でした。

村上福之氏(以下、村上) そうですか? 僕なんて、そんな大したヤツじゃないですから。まあ、ようやく本が出せたのは、素直にうれしいですけどね。

 正直、これまでも本の依頼は何件か頂戴していました。ただ、「機会があれば、出しませんか?」という軽い社交辞令レベルの打診ばかりで、きちんと企画をまとめてオファーしてくださったのは、今回のNanaブックスさんが初めて。あと、これまでの依頼は「技術本を書いてほしい」というものばかりで、ブログ本を提案してくれたのもNanaブックスさんだけなんです。書き下ろしは面倒くさいな、という気持ちもあったので「これまで書いてきたブログをベースにまとめていきましょう」という提案は、ありがたかったです。

 とはいえ、結局はずいぶん加筆修正もしたので、書き下ろしに近い内容になりました。それなりに大変だったので、途中「もうイヤ」「書けない」「執筆に飽きた」とフェイスブック経由で編集担当に泣き言ばかり送って、ずいぶん困らせたと思います。

ーーご苦労のかいあって、出足好調ですね。

村上 ありがとうございます。おかげさまで発売前に三刷となりました。取次が「もっと刷って」と取扱数を上乗せしてきた時はビックリしましたよ。発売前にAmazonのビジネス書ランキングで2位になったことも大きかったです。

ーー執筆や刊行に際して、ご自身でもビジネス書界隈の事情について、ずいぶん研究されたそうですね。刊行が近づくにつれて、ツイッターやフェイスブックで「出版ビジネスの闇が見えてきたな」「自分の文章なんてクソだと思ってる」など、ネガティブな発言、自虐的な発言が増えていきました。

村上 せっかく本を出すのだから、どうせなら少しでも多くの人に読んでほしいし、出版ビジネス、特にビジネス書のビジネスについて少しでも理解を深めたい……という思いがありました。いやーでも、調べれば調べるほど妙な世界ですね、ビジネス書って。

ーーそういった本音も含め、不安や葛藤を包み隠さずソーシャルメディア上で吐露していたのが印象的でした。

BusinessJournal編集部

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