スーパードライの実力 ビールは時間がたつほどまずくなる!?
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!
今週は山名宏和氏が、最近話題のプレミアムビールについて、ビールにとってそんなに鮮度が大事なのかを問いただした――。
[回答者]アサヒビールお客様相談室 様
日本人は「鮮度」に敏感だ。
そんな日本人の心をうまく突いたのが、福山雅治がCMに出演している「アサヒスーパードライ できたて工場直送 プレミアムギフト」だろう。
「できたてのビールは美味い」
そう言われると、ビール好きなら確かに心がくすぐられる。
しかし同時に、このCMを見るたびに気になることがある。
そんなに味が違うのか。
プレミアムギフトは、製造後3日以内に工場から直接出荷するという。それをウリにしているということは、普通のスーパードライの中には、製造してからもっと時間がたっているものもあるということだろう。あるいは、たとえ工場からは素早く出荷しても、店頭で時間がたってしまうこともあるだろう。
缶ビールの賞味期限がどれぐらいかは知らないが、そんなにすぐ味が変わってしまっては困るのではないか。
ということで、アサヒビールお客様相談室に直接聞いてみた。
「できたてのスーパードライって、そんなに味が違うものなんですか?」
担当者 はい、ビールは新鮮なものほど美味しいものでございますので、保管の状態、お日にちの経過とともに、お味がどんどん落ちてくるものでもございます。
ーーちなみにビールの賞味期限って、どれぐらいなんですか?
担当者 はい、9カ月の賞味期限を設けております。ただ、出来立てのものほど美味しいものでございます。
ーーってことは、賞味期限ギリギリのビールとできたてのビールって、味が違うってことなんですね。
担当者 はい、味は異なります。
ーーそれは味が落ちていくということですか?
担当者 そうですね、保管の状態によっても、お味は変わります。賞味期限内のものでもですね、直射日光が当たったビールと、ずっと冷蔵庫に入っていたビールではお味は異なります。
と、ここで、今度は担当者から質問をされた。
担当者 お客様は例えば、「鮮度実感パック」というのがございまして、こちらも製造後3日以内に出荷されたスーパードライが店頭でご購入いただけるんですけれども、そういった商品をお飲みいただいたことはございますか?
ーーいや、ないです。